インディペンデント映画特集「映画太郎」で今泉力哉、深田晃司監督作など21本上映

9

259

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 30 51
  • 178 シェア

インディペンデント映画の特集上映「映画太郎 vol.3~アンノウン~」が、明日5月9日から東京・Unknown Theaterにて開催される。

映画太郎に出品された作品をまとめたスチール。

映画太郎に出品された作品をまとめたスチール。

大きなサイズで見る(全3件)

左から今泉力哉、平波亘。

左から今泉力哉、平波亘。[拡大]

「東京戯曲」の平波亘が主宰する映画太郎は、インディペンデントを中心に活動する映画監督の作品を集めた特集上映。2010年から2012年の間に4度開催され、このたび「映画太郎 vol.3~アンノウン~」として5年ぶりに復活する。

ラインナップには「知らない、ふたり」の今泉力哉による短編「about a girl」、PFFアワード2016でエンタテインメント賞(ホリプロ賞)を受賞した「DRILL AND MESSY」、「淵に立つ」の深田晃司が手がけた最新作「鳥(仮)」、俳優としても活動する前野朋哉が2008年に制作した「GOGO まりこ」など新旧織り交ぜた21作品が並ぶ。詳細は映画太郎の公式サイトで確認してほしい。

映画太郎 vol.3 ~アンノウン~

2017年5月9日(火)~14日(日)東京都 Unknown Theater
料金:1プログラム1500円 ※1ドリンク付き
<上映作品>
「about a girl」
「大村植物標本」
トーキョービッチ, アイラブユー
ゆめの楽園、嘘のくに
「お父さん、娘とギターを買いに行く」
「ロング・サマー・スクール」
「DRILL AND MESSY」
「ASO -eternal grassland-」
「そっけないCJ」
「CJ2」
「No Other Love」
「隕石とインポテンツ」
「鳥(仮)」
「入居」
「姉は自由人」
「マグネチック」
「IS THIS WHAT DEMOCRACY LOOKS LIKE?」
「atmosphere」
「夜のお散歩」
「GOGO まりこ」
「スケルツォ」

この記事の画像(全3件)

平波亘 コメント

なぜ「映画太郎」なのか 
老若男女問わず、様々な世代の人たちが、自主や商業など関係なく、映画というものを、ポピュラーでスタンダードなものとして触れていってくれたらいいなあと。桃太郎や金太郎、浦島太郎のようなアイコンになれたらなあと思ってつけた名前が「映画太郎」でした。
その名前に込めた願いはいまでも変わりません。
ここに集まった映画や監督、俳優やスタッフ達が、誰かにとっての映画太郎や映画花子になれますように。
「映画太郎」を何卒よろしくお願いします。

今泉力哉 コメント

映画太郎と僕 
映画太郎は平波亘さんと堀切基和さんと工藤渉さんが立ち上げた
インディーズ映画の上映イベントだと認識している。
その第0回に呼んでもらって参加したのがきっかけで、
映画太郎がある度に映画を上映させてもらってきた。
映画太郎はひとつの「場」だ。
その「場」をつくるのは「集まった人たち」で、
その「集まった人たち」をつくるのはそれぞれがどこで上映されるかもわからず誰から依頼された訳でもないままにつくった「自主映画たち」だ。
“自主映画”という言葉を悪い意味合いとしてつかう人たちがいる。
なぜそんなものつくるのか。
お金が減るだけじゃないか。
商業映画ほど誰も見ないのに。
でも考えて欲しい。
最初からお金を儲けるために映画をつくりはじめた人なんているのだろうか。
商業映画だってはじまりはその映画をつくりたいという誰かの自主的な欲からつくられるべきじゃないのか。
その意味では“自主”じゃない映画の方が軽蔑されるべきだ。
みんなが面白いと思っていないままつくりだされる映画のせいで、
とんでもなく想いの詰まった映画たちの上映の場が奪われていることはとても悲しいことだし、それがもし同じ「映画」という言葉で括られ、映画離れを促しているとしたらその罪は大きい。自戒を込めて。
もちろんお金の問題はある。
お金がなければつくり続けられない。
でもそれより「場」が生まれること。
そこから何かが生まれること。
そっちの方がずっとずっと大切だと思う。
お互いを知らない監督たち、俳優たち、スタッフたち、
そしてもちろん一番はそういう関係者ではない観客のみなさんが交流し混ざり合うことで、
さらに新しい映画が生まれること。
それは素晴らしいことだと思う。
またこの機会に、高円寺に新しくできた「アンノウンシアター」という「場」を多くの人が知ったらいいなと思う。
僕はいつだって「場」をつくり出せる人を尊敬している。
今回は平波さんと一緒にラインナップの半分程度の作品を担当させてもらったが、
(ただ自分が純粋に見たい映画の監督に声をかけただけだ。)
いつだってそこに自分の映画を出品できるような自主映画監督であり続けたい。
みんな来てね。

全文を表示

読者の反応

  • 9

平波 亘 HIRANAMI Wataru @800_wataru

ナタリーさんが映画太郎を紹介してくれました!名作、傑作、秀作、迷作、地雷、取り揃えてます!是非お気軽にご来場ください!お待ちしてます! https://t.co/FDJaEA79oH

コメントを読む(9件)

関連商品

リンク

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 トーキョービッチ, アイラブユー / ゆめの楽園、嘘のくに / 平波亘 / 今泉力哉 / 深田晃司 / 前野朋哉 の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。