第40回モントリオール世界映画祭にてワールドコンペティション部門の最優秀芸術賞を獲得した「
EXILE HIROがプロデュースした本作は、伝統を継承し守ることを宿命付けられた主人公が、葛藤や挫折の果てに真の武士へと成長していくさまを描いた時代劇。
会見にて青柳は「たくさんの方々のおかげでできた作品なので、海外でも評価していただきうれしく思います」と喜びを語る。AKIRAは「最優秀芸術賞は、グランプリよりもこの『たたら侍』にはぴったりな賞だと思いました。たたら吹きという伝統技術を今までつなげてきた方々にも心から感謝しております」とコメントした。
「どのような部分が受賞へつながったと思うか?」という質問に、青柳は「映画の中には、憎しみからは何も生まれない、憎しみの連鎖を断ち切れ、という言葉がある。なかなか容易なことではないと思いますが、そういった葛藤を描いているという部分を評価していただけたのでは」と回答。青柳や錦織とともに同映画祭に参加した小林は、「上映後のパーティでたくさん質問を受けたのですが、特に『結局、侍ってなんなんだ?』って言われることが多かった。侍をただの戦闘員だと思っている人が多かった中で、“誰かを守るために自分を鍛える”という日本人の精神を伝えたところが評価してもらえたのではないでしょうか」と振り返る。また錦織は、「現場は、いいものを作ろうという気分で満ちていた。今どきこんな現場は珍しく、監督冥利に尽きます。『本物をやろうぜ』っていうHIROさんの言葉に、このような形で応えられたのはうれしく思います」と心境を明かした。
役作りについての質問が上がると、島根のオープンセットにて、小林が1時間以上山の景色を眺めていたというエピソードが明らかに。小林が「役作りっていうか……自然がものすごかったのでずっと見ていたんです。気付いたら1時間経っていて、それを青柳に見られていました(笑)」と明かすと、青柳は「僕がご飯を食べに行くときに、『あ、直己さんが山を見てるな』と思って。それで食べ終わって戻ってきたらまだ同じように仁王立ちしてたのでびっくりしました」と説明。するとAKIRAが「それが、“直己侍”です」と言い放って笑いを起こした。
モントリオール世界映画祭の創設者・プレシデントであるセルジュ・ロジークからは、「世界に通用する作品なので、オスカーに出すべきだ」と言われたという本作。そのことに関してAKIRAは「俳優というお仕事に関しては、僕たちはまだどれだけ1つひとつの作品に全力で向き合っていけるかという状況。とにかく今は一歩一歩自分を成熟させていきたいですし、その中で世界への道も切り開けることがあったらうれしい」と述べる。また青柳は、「オスカーについては、デカい話すぎてまだ想像もつかないのが正直なところです。でもモントリオールで日本の素晴らしい景色や伝統に興味を持ってくれる方々がたくさんいたので、もしアカデミー賞にもチャレンジさせていただけるのなら、してみたいと思っています」と力強く話した。
「たたら侍」は、2017年初夏に東京・新宿バルト9、TOHOシネマズ 新宿ほかにて全国公開。
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