「たたら侍」青柳翔、小林直己、AKIRA、HIROに刀剣授与「一生大切にします」

EXILE HIROがエグゼクティブプロデューサーを務める「たたら侍」の完成披露上映会が、本日3月31日に東京のユナイテッド・シネマ豊洲で開催された。

「たたら侍」は、戦国時代の島根・奥出雲の村を舞台に、伝統を継承し守ることを宿命付けられた主人公の伍介が真の武士へと成長していくさまを描いた時代劇。青柳翔（劇団EXILE）が伍介を演じた。第40回モントリオール世界映画祭では、ワールドコンペティション部門の最優秀芸術賞を受賞している。

イベントにはまず青柳、小林直己（EXILE / 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE）、AKIRA（EXILE / EXILE THE SECOND）、監督の錦織良成、EXILE HIROが登場し、5人それぞれをイメージしたという刀剣の授与式が行われた。刀匠たちが心を込めて作ったという刀剣をもらい受けたHIROは「こんなに素晴らしい作品をいただいて、本当に感動してます。お守りとして一生大切にします」としみじみ述べる。

授与式が終わると田畑智子、石井杏奈（E-girls）、宮崎美子、早乙女太一、奈良岡朋子、津川雅彦がステージに姿を現す。津川が「ロケ地は何もないところでね。でもこの方がコンビニを建てまして」と隣のHIROを見やると、HIROは「簡易的なものですよ！ 結果的に差し入れがコンビニに置いてあるくらいの量になっただけで」と慌てて否定。そして津川は本作を「ある商人が鋼をもとに鉄砲を作って一儲けしようとする話です」と冗談交じりに説明し、観客の笑いを誘った。

島根で行われた約3カ月の撮影について青柳は「1つひとつのシーンを大切に考えながら撮影に臨みました」と回想。AKIRAが「侍道が世界に認められたことを光栄に思います」と本作が海外の映画祭で数々の賞を受賞したことに触れながら話すと、小林は「海外の人たちから『侍って戦士のことじゃないのか？』『刀は人を斬るためにあるんじゃないのか？』と質問されることがあって。これを日本を代表して答えなきゃいけないのか」と苦悩したことを明かし、「侍は人を守るために戦っていて、刀を抜かないことが本当の強さであることが伝わっていればうれしいです」と力強く語った。

また田畑が「私がセリフを言ったあと強風が吹いたことがあったんです。とても神秘的でした」と撮影を振り返ると、錦織は「（田畑が）重要なセリフを言ったあとに森が騒いだんです。大型扇風機は使ってませんよ」と笑顔を浮かべる。続けて錦織は「終戦以降、日本の侍はほとんど刀を使っていない。この作品を観れば、本物の武士、強さとはなんなのかがわかっていただけると思います」と呼びかけ、最後に青柳が「日本には守るべき伝統があることを感じていただける映画になっています。支えてくださった大先輩、そして島根の人々に心から感謝します」と感慨深げに述べた。

「たたら侍」は、5月20日より東京・新宿バルト9、TOHOシネマズ 新宿ほか全国でロードショー。