9月9日に最終回を迎えたドラマ「神の舌を持つ男」の続編に当たる本作は、舌に乗せたものを検査機器並みの精密さで分析できる“絶対舌感”を持つ男・朝永蘭丸を主人公にした温泉ギャグミステリー。腐れ縁で行動をともにしてきた甕棺墓(かめかんぼ)光、宮沢寛治と別れ、1人で自分探しの旅に出る蘭丸の姿を描く。向井が蘭丸役、
この日は、旅の途中で行き倒れた蘭丸が介抱してもらった鬼灯村で死体が発見され、現場検証が行われるシーンを撮影。ロケ地に選ばれた富士山からほど近い静岡県裾野市に向井、木村文乃、佐藤、木村多江らのほかに故・蜷川幸雄が率いたさいたまゴールド・シアターの俳優陣が集合した。
「映画化することはある種の勝負と賭け」とドラマの映画化に関して語る堤は、医者役の木村多江が検死を行うシリアスな場面でも、次々とギャグを足していく。堤が木村多江に「(死後)硬直がすごい」と言うとき、死体のズボンのジッパーを下げるという下ネタを提案すると、佐藤から「やめろ」とぼそりとツッコミが入る。
その後撮影されたのは、村で人が死んだのは“鬼子の呪い”であると騒ぐ8人の老婆たちが輪になって「かごめかごめ」を歌い踊り出すシーン。老婆たちの踊りは通常バージョンと倍速バージョンが用意され、編集で倍速にするのではなく、老婆たちが実際に2パターンを実践していた。そんな異様な撮影現場で向井は、起っている出来事に的確なリアクションをして、自分のやるべき仕事を黙々と真面目に行っていく。また佐藤が向井に「(老婆は)怖くない怖くないから大丈夫」とあやすように語りかける姿なども見られ、仲の良さをのぞかせていた。
次々に新たな注文が入る堤の演出に対して向井は「もちろんいい意味ですけど、わけのわからなさも合わせて映画はもっとスケールアップしていて、監督の世界観がすごく飛び抜けている。僕も被害者のうちのひとりです」と笑う。一方、木村文乃は「ドラマが終わって映画がインするまで2週間ありましたが、(その間)癒えた傷がまたえぐられるなって気持ちです」と冗談交じりに述べ、「私だけでなく、スタッフの皆さんも、同じような挑戦状を渡されてがんばっているから、私も恥ずかしいとか個人的な問題を置いて、楽しくやっていかないといけない」とコメント。佐藤は「僕はわりとまともな役なのでぼーっと観ています。連ドラの3倍くらい輪をかけて強烈な方たちが出てくるので見ているだけで楽しいです。木村多江ちゃんも市原隼人くんも財前直見さんも、みんなこんなことやってくれるのかなっていうような堤さんの特殊な演出を、嬉々としてやっています。ほかの作品では見られない非常に貴重な姿が見られると思います」とマイペースに語っていた。
「RANMARU 神の舌を持つ男~(中略)~鬼灯デスロード編」は、12月3日に全国ロードショー。
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