“現代の浮世絵”を創作、彫師・摺師の仕事を追ったドキュメンタリーが公開

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「≒草間彌生~わたし大好き~」の松本貴子による新作ドキュメンタリー「バレンと小刀 時代をつなぐ浮世絵物語」が、10月10日より東京・角川シネマ有楽町ほか全国で順次公開される。

「バレンと小刀 時代をつなぐ浮世絵物語」場面写真

「バレンと小刀 時代をつなぐ浮世絵物語」場面写真

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「バレンと小刀 時代をつなぐ浮世絵物語」場面写真(写真:稲葉真)

「バレンと小刀 時代をつなぐ浮世絵物語」場面写真(写真:稲葉真)[拡大]

浮世絵の制作技術を継承した職人を抱える1928年創業のアダチ版画研究所。これまで、版元として江戸時代の浮世絵を復刻してきた。近年は草間彌生、ロッカクアヤコ、アントニー・ゴームリーら38名のアーティストを絵師に迎え、新たな現代の浮世絵を創作するプロジェクトに挑戦。本作では、現代アーティストの作品を版画にしようと奮闘する彫師や摺師といった職人たちの仕事ぶりを追う。ニック・ウォーカー、李禹煥も出演した。

松本は「現代アーティスト達と伝統木版画職人の異種格闘技。その闘いを、映画にまとめられたのは、この上ない喜びだ。2時間ほどの中に詰め込むのは至難の技だったけれど、その場の空気を届ける事ができたのではないかと思う」とつづっている。

松本貴子 コメント

2013年、アダチ版画から「どうしても草間彌生さんを絵師に迎えたい」と熱望された。思い切った発想を意気に感じ一肌脱いだ事で、浮世絵の渦に巻き込まれた。驚いたのは職人達の仕事ぶり。気が遠くなる程の忍耐力と集中力。AIの時代に、この地道な作業は必要なの?という思いが何度も頭をよぎったけれど、出来上がったものを見れば、その愚問も吹っ飛ぶ。現代アーティスト達と伝統木版画職人の異種格闘技。その闘いを、映画にまとめられたのは、この上ない喜びだ。2時間ほどの中に詰め込むのは至難の技だったけれど、その場の空気を届ける事ができたのではないかと思う。どうぞ「現代の浮世絵」が生まれる瞬間に立ち会って下さい。

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