本作は、1966年に
社会に見捨てられ、もがきながらもボクサーとしての道を歩み続ける新次とバリカンを、「ピンクとグレー」の菅田と「息もできない」のヤン・イクチュンがそれぞれ演じる。菅田も出演した現在公開中の「二重生活」の
ボクシングのトレーニングを半年間ほど続けたという菅田は「精神的な痛みを表現するような作品は今までやってきたけれど、男ならではの闘争心や肉体的痛みを表現する作品は初めてなので、今世紀最大に疲弊して、今しかできない、脂っこい作品にしたいです」と熱く意気込みを語っている。ヤン・イクチュンは菅田との共演について「ボクシングのトレーニングでご一緒しましたが非常に勘がよく、何より目がとてもイイと思いました。共演させていただくのがとても楽しみです」とコメントを寄せている。
「あゝ、荒野」は2017年に全国にてロードショー。
菅田将暉 コメント
ボクシングに挑戦するため、人生で初めて体を鍛えています。
精神的な痛みを表現するような作品は今までやってきたけれど、
男ならではの闘争心や肉体的痛みを表現する作品は初めてなので、
今世紀最大に疲弊して、今しかできない、脂っこい作品にしたいです。
ヤン・イクチュンさんとは既に何回かお会いしました。
映像の中では目が怖くて、暴力的で、冷たくて、鋭くて、かっこいい。目が離せない。
実際にお会いしてみると、チャーミングで、優しくて、一緒に食事をした時は、
ギャグを言っていたりして、その愛おしいギャップにやられました。
監督もやられているので、映画への想いなどの話も聞かせていただき、
熱量と、視野の広さを感じました。いい意味で、怖くて、楽しみ。
岸監督は僕にとってのジュリエットです。
「二重生活」でご一緒したのですが、
ジュリエットに会うため、褒めてもらうため、頑張って、走り回ります。
命がけでこの作品に臨みます。
ヤン・イクチュン コメント
寺山修司、唯一の長編小説を原作にした「あゝ、荒野」への出演が決まったことを、本当に光栄に思います。この作品への参加を決めてから、ほかの作品への出演を控えるようになりました。しばらくは「あゝ、荒野」に集中したいと思ったからです。今までの作品すべてが大切で特別でしたし、芝居において悩ましい点はどの作品においてもありましたが、「あゝ、荒野」には、それ以上のプレッシャーを感じます。役作りをしている今、ボクシング、言語の壁、そのほか学ぶべきこと、やるべきことが山積みの中、緊張とやり通せるか不安を感じているのは事実です。
しかし、それらこそ、この作品に参加する過程でしか味わえない、素晴らしい映画的、ドラマ的な要素の1つと感じています。菅田将暉さんとは、ボクシングのトレーニングでご一緒しましたが非常に勘がよく、何より目がとてもイイと思いました。共演させていただくのがとても楽しみです。
素晴らしい作品に参加できることを感謝しながら、邁進していきます。
岸善幸 コメント
学生時代から触れてきた寺山修司作品を、しかも、ボクシング映画を撮ることは夢でした。
キャストは、現在公開中の「二重生活」でご一緒した菅田将暉さん、そして大好きな韓国映画「息もできない」の監督・主演のヤン・イクチュンさん、2人を中心に演技派の役者たちが顔をそろえてくれました。ぜひとも楽しみにしていただきたいと思います。
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