人工呼吸器を装着する医療的ケアが必要な少年が無人島へ挑むドキュメンタリー公開

1

7

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 2 5
  • 0 シェア

人工呼吸器を装着する医療的ケアが必要な10歳の少年・吉原壮眞くんが、電気も水もない無人島へ挑む姿を追ったドキュメンタリー「Return to My Blue」がギグリーボックス配給のもと、7月24日より、東京・kino cinéma新宿ほか全国で順次公開。水野良樹(いきものがかり)らの応援者コメントが到着した。

ドキュメンタリー「Return to My Blue」ポスタービジュアル

ドキュメンタリー「Return to My Blue」ポスタービジュアル [高画質で見る]

沖縄の無人島への挑戦は「春休み、小学校の連絡帳に『無人島へ冒険に行ってきました』って書いたら、かっこよくない?」そんな一言から始まった。このたびYouTubeで公開された予告編には、医療チームとともに無人島ツアーに参加する壮眞くんとその母親・吉原純代さんらの姿を収録。あわせて解禁されたポスタービジュアルには、無人島の海で壮眞くんが見せた笑顔がデザインされた。

吉原壮眞くん(左)と、その母である吉原純代さん(右) ©安田一貴

吉原壮眞くん(左)と、その母である吉原純代さん(右) ©安田一貴 [高画質で見る]

監督を務めた野口雄大は「長い道のりの先にたどり着いた無人島。壮眞が母に抱かれて海に入った瞬間、彼の顔に、まぶしいほどの笑顔が広がりました。それは、言葉では言い表せない、圧倒的な“光”でした。あのとき私は、カメラを回しながら、なぜか涙が止まりませんでした」と振り返り、「あの日、私が目にした圧倒的な光を、一人でも多くの方に届けたい。それは、生と隣り合わせの現実の中でなお、人が“生きる”ことを選び続ける、その強さの光でもありました」とつづった。

また水野は「自分の物語を自分で生きるということがこれほど難しい世の中にあって、彼らは深く息を吸い込み、他ならぬ自分の意志で、“楽しく生きる”という青い大海に飛び込む。どうか、幸あれ」とメッセージを寄せている。そのほかのスタッフ、応援者のコメントは後掲した。

※タイトルの正式名称は「My Blue」のみアンダーラインを引いた「Return to My Blue」

映画「Return to My Blue」予告

スタッフのコメント

野口雄大(監督)コメント

「障がいを抱えた子どもたちと無人島に行くツアーの映像、撮ってよ」
旅人で作家の高橋歩さんの、その一言からすべてが始まりました。

主人公の壮(そう)眞(ま)は、人工呼吸器を装着する医療的ケアが必要な少年です。
電気もない無人島に本当に行けるのか──不安は尽きませんでした。
それは同時に、一歩間違えれば命に関わるような環境へ向かうという現実でもありました。
私自身、ドキュメンタリーは初めて。
どう向き合えばいいのか分からないまま、その旅に参加しました。

しかし、彼らと時間をともにする中で、自分が無意識に「障がい者」「健常者」という枠で人を見ていたことに気づきます。そして、ただ一人の人間として、目の前の命に向き合えばいいのだと、ようやく理解しました。

長い道のりの先にたどり着いた無人島。
壮眞が母に抱かれて海に入った瞬間、彼の顔に、まぶしいほどの笑顔が広がりました。
それは、言葉では言い表せない、圧倒的な“光”でした。
あのとき私は、カメラを回しながら、なぜか涙が止まりませんでした。

後になって気づいたのは、あのとき溢れた感情の奥に、自分自身の原点があったということです。
そしてその原点の先には、いつも祖父の存在がありました。
祖父は、私にとって「生きるとは何か」を最も近くで教えてくれた存在でした。
しかしその時間を、きちんと形として遺すことができなかった後悔が、今もなお心に刻まれています。
だからこそ、目の前にあるこの“生きている瞬間”だけは、どうしてもこの世界に遺したいと思ったのです。

そして、その祖父との誓いから、「この笑顔を一人でも多くの人に届け、世に遺す」ことを決めました。
あの日、私が目にした圧倒的な光を、一人でも多くの方に届けたい。
それは、生と隣り合わせの現実の中でなお、人が“生きる”ことを選び続ける、その強さの光でもありました。
タイトルに込めた「Blue」は、誰もが心の奥に持っている原点のようなものです。

この作品が、それぞれの“自分だけの青”に立ち還るきっかけになれば、監督としてこれ以上の喜びはありません。

中臺孝樹(プロデューサー)コメント

ドキュメンタリーとは社会問題を浮き彫りにし、表に出ていない真実を明るみに出し、未解決の問題を映し出す事で観ている人に新たな視点を提供するものだと思います。本作は、課題や批判的なことを前面に出すのではなく、野口監督の感じた《光》を通して、視聴者に優しく意識改革や行動を促す新たなドキュメンタリーの形だと思っています。常に美しく輝いている。そんな不思議で素敵な40分をお楽しみいただけると幸いです。

アルベルト・ピッツォ(音楽)コメント

この映画は、様々な困難を抱えながらも、与えられた人生を純粋に一生懸命生きる子どもたちの勇気、繊細さ、そして美しさを描いています。映像に寄り添う私の音楽が、彼らの人生への讃歌となり、どんな時でも希望を灯すことができる、私たち一人ひとりの《光》であることを願って作曲しました。
このプロジェクトに関わることができ、心から感謝しています。
そして、この作品がたくさんの皆さんの心にも届きますように。私の心に届いたように。

応援者のコメント

高橋歩(作家 / 自由人)コメント

今回の映画の舞台になった、沖縄でのアドベンチャーツアーを、加藤さくらと一緒に主催させてもらった。
作品になった映画を観て、みんな、大感動で!
参加してくれた家族はもちろん、運営に関わってくれたスタッフも、沖縄の地元の仲間も、みんなが、この作品をすごく喜んでくれていて、主催者としても、鼻が高いぜ!
誰かの苦手なことを、誰かが得意なことでカバーする。そうすると、みんな、いい気分だし、みんな、ハッピーになっちゃう。
そんな、ゆいま~るな空気を広げてくれる、最高の作品。全面的に、応援します!

水野良樹(いきものがかり / HIROBA)コメント

自分の物語を自分で生きるということがこれほど難しい世の中にあって、彼らは深く息を吸い込み、他ならぬ自分の意志で、“楽しく生きる”という青い大海に飛び込む。

どうか、幸あれ。

四角大輔(作家 / 森の生活者)コメント

「なんのために生まれてきたのか。そして、なんのために生きるのか」
これは、ぼくがずっと自分に問い続け、悩み苦しみ、人生の軸にしてきた死生観。
そして、母の胎内から命がけで、この世に生まれてきた全人類が、この問いを突きつけられ──
それぞれの“青い炎=Blue”を熱源にして、それぞれの人生を必死に生きているはず。
壮眞くんが“全力で命を生きる姿”はきっと、ぼくらにその答えを教えてくれる。
すでに、ぼくの魂は震えている。

さくら(社会調律家 / 無人島ツアー共同主催者)コメント

この映画を観ると爽快な気持ちになります。
そして、大人になるにつれて、どこかに忘れてきた「大切なこと」を、映画に登場する子どもたち、ひとりひとりの表情をみていると思い出す気がします。
最高に命を輝かせる子どもたちに感化されて、輝きを取り戻していく大人たち。
老若男女健障のカテゴリーを超えて、それぞれの役割を全うし支え合う人間の醍醐味が、この映画にギュッと詰まっています。
そんな素晴らしい映画を創る雄大さん、出演するみなさんに出逢えて、私たち親子は幸せです。

この記事の画像・動画(全4件)

©スタジオなあに

この記事が役に立ったらいいね!をお願いします

いいね!をすると、Xのタイムラインであなた向けのナタリーの記事が表示されやすくなります。

いいね!する

読者の反応

  • 1

映画ナタリー @eiga_natalie

人工呼吸器を装着する医療的ケアが必要な少年が無人島へ挑むドキュメンタリー公開(予告あり)
https://t.co/2EPwcYnN3U

#ReturntoMyBlue https://t.co/82RBFHNu98

コメントを読む(1件)

いきものがかりのほかの記事

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 いきものがかり の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。