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手塚治虫に影響与えた長編アニメ「桃太郎 海の神兵」7月に上映決定

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「桃太郎 海の神兵」デジタル修復版

「桃太郎 海の神兵」デジタル修復版

第69回カンヌ国際映画祭のクラシック部門に出品された「桃太郎 海の神兵」のデジタル修復版が、7月23日より東京・ユーロスペースほかにて上映されることが明らかになった。

海軍省の依頼で松竹が製作し、1945年に公開された日本初の長編アニメーション「桃太郎 海の神兵」。制作にあたって監督の瀬尾光世は落下傘部隊に体験入隊し、そこで見た基地や戦闘の様子などを参考にした。手塚治虫に影響を与えたことでも知られる同作は、童話「桃太郎」の舞台を戦時中の日本に置き換え、桃太郎による指揮のもと、敵を倒すため鬼ヶ島へ向かう飛行隊の姿を描き出す。またセルアニメーションをメインとする作品の中で印象的に登場する影絵パートは、“日本アニメーションの父”と評される政岡憲三が担当している。

このデジタル修復版は、2015年に松竹が創立120周年を迎えたことを機に着手したもの。映像監修を「小さなおうち」など山田洋次の監督作で活躍するカメラマンの近森眞史、映像監修協力を「風立ちぬ」など多数のスタジオジブリ作品に参加してきた撮影監督の奥井敦が担当し、音響修復をアメリカの音楽スタジオAudio Mechanicsが手がけた。

なお8月3日には「桃太郎 海の神兵」のデジタル修復版が収められたBlu-ray / DVDが発売。政岡による短編アニメーション「くもとちゅうりっぷ」のデジタル修復版も収録される。

(c)1945/2016松竹株式会社

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