「ゆれる」「夢売るふたり」の
このたび公開された新たなビジュアルは、サントリーのウーロン茶や伊右衛門、無印良品、資生堂などの広告で知られる写真家・上田義彦が撮り下ろしたもの。物語の中ではそろうことのない2つの家族が海辺に佇む幻想的な仕上がりとなった。西川は「ロケーションは千葉の九十九里浜ですが、未明からの台風の名残が、この世のものとは思えない海と光と風の色を作り出しました。上田義彦という少年の魔法だと思いました」と述べている。
「永い言い訳」は10月14日より全国ロードショー。
西川美和 コメント
「せっかくならメインビジュアルは日本一のフォトグラファーに撮ってもらおうぜ」とアートディレクターの後智仁さんから上田義彦さんの名前を提案されました。バカなことを言うのも大概にして欲しいと思いましたが、バカのふりをして頼んでみることにしました。お返事はすぐに来て「楽しみです」と上田さんは言われました。撮りたい写真について語る時、上田さんは少年のようにうきうきとして、本当に楽しそうです。
上田さんの写真は、人も、風景も、家族も、広告物も、すべてに「世界」の果てしなさと、根源的な神聖さとが、限りなく寡黙なまましっかりと焼き付けられている気がします。作品を説明する補助的な写真ではなく、私の映画の中には語られない、もしかしたらあり得たかも知れないもう一つの「ある日」を撮ってもらいたいと思いました。現実にはついぞ揃うことのなかった二つの家族のひとびとが集い、失われた夢のような写真が仕上がりました。ロケーションは千葉の九十九里浜ですが、未明からの台風の名残が、この世のものとは思えない海と光と風の色を作り出しました。上田義彦という少年の魔法だと思いました。
※記事初出時、人名に誤りがありました。お詫びして訂正致します。
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リンク
- 「永い言い訳」公式サイト
- 「永い言い訳」予告編
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濱田英明 @HamadaHideaki
西川美和監督の新作「永い言い訳」のメインスチールは上田さん。やっぱすげえなとしか言えない。
https://t.co/idedYWMDHc