鬼塚忠の小説を実写映画化した「花戦さ」は、戦乱で荒れ果てた京の都が舞台の時代劇エンタテインメント。花を生けることで人々の心を救う花僧・池坊専好が、刃ではなく花を手に取り、時の最高権力者・豊臣秀吉へ戦いを挑むさまを描く。専好役を萬斎が、秀吉役を猿之助が演じる。そして専好とともに美を追い求めた茶人・千利休には佐藤が、織田信長には中井が、前田利家には佐々木がそれぞれ扮する。
4月10日のクランクインを前に、萬斎は「池坊専好は、戦乱の時代の中で、花で世に語りかけ、花と共に生きた人。命あるものに更なる命を吹き込む、純粋(ピュア)な存在として演じたいと思っております」とコメントを寄せた。なお本作でメガホンを取るのは「月とキャベツ」「起終点駅 ターミナル」の
「花戦さ」は5月下旬のクランクアップを予定している。2017年に全国ロードショー。
野村萬斎 コメント
池坊専好は、戦乱の時代の中で、花で世に語りかけ、花と共に生きた人。
命あるものに更なる命を吹き込む、純粋(ピュア)な存在として演じたいと思っております。
二度にわたる生け花の所作の稽古では、花鋏の使い方など華道の基本はもとより、ためる(枝などを曲げた状態にする)、葉の形を変える等の細かい技術や、力技を必要とする男性的な大作に至るまで、幅広く教わりました。
生け花特有の所作に、私なりの動きを活かせればと思います。
専好は華道において“中興の祖”とも言われていますが、伝統を受け継ぐだけではなく、常に時代の空気を感じながら、“その時々の花の美しさ”を追求する。
その姿勢は世阿弥も言っていることであり、我々の狂言の世界と相通ずるものがあると思っております。
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