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原作は、乳がんにより33歳の若さで亡くなった安武千恵氏が、生前につづっていたブログから生まれた同名エッセイ。食を通して生きる力と愛情を娘に伝える千恵に広末が扮し、夫役を滝藤、娘のはな役をえみなちゃんが演じた。
ベストセラーを原作としているだけに、広末は「この話を知っている人が多いと思うので、皆さんハンカチを持ってきたのでは?」と問いかける。しかし「この映画は悲しいだけの映画じゃない。笑いがたくさん詰まっています!」と笑顔でアピール。阿久根も同意し、「悲しくしたくなかったのと、千恵さんが『こんな映画にしてくれてありがとう』と言ってくれるような映画にしたかった」と作品に込めた思いを打ち明けた。
明るいタッチの本作を反映するように、大人たちは作品の裏話を包み隠さず披露。千恵氏の夫である信吾氏の話題になると、広末が「信吾さんのリクエストでは、(キャストは)福山雅治さんがよかったみたい」と明かし、会場から笑いが。「動物園の猿みたいな声を出して」など、阿久根からの無理難題に応えて劇中でコミカルな演技を繰り広げた滝藤は「福山さんに1個ぐらいは勝てたかも」と自信をのぞかせる。また信吾氏と交流のある阿久根は、本人にエキストラ出演してもらったものの「信吾さんが泣きすぎてボロボロになってしまったんです。画が汚くなって、(出演シーンを)半分ぐらいカットしましたよ」と言ってのけた。
ここで、えみなちゃんが広末と滝藤に宛てた手紙を持って登場。両親役の2人からマイクを向けられ、もじもじしながら朗読する。撮影当時わずか4歳だったえみなちゃんは「眠いとか寒いとかいっぱいわがまま言って困らせてごめんね」と振り返り、「はなは5歳になりました。今も毎日じゃないけど味噌汁作ってるよ。また一緒にお味噌汁作ったりしたいな」と続ける。そして「千恵ママと信吾パパの子供になれて本当にうれしかったです」と締め、会場中を温かなムードで包み込んだ。
撮影現場では元気いっぱい駆け回っていたというが、この日は「こんな静かなところ初めて見た」と驚かれるえみなちゃん。少し緊張気味の彼女を愛しそうに見つめ、広末は「5歳になったんだよね。もう大人なんだよね」としみじみ語りかける。滝藤も「大女優の予感がしますね」と断言。最後に広末が「彼女が生き生きと現場に来てくれることが、私たちの力になっていました」と話していると、この場に慣れてきたのか、えみなちゃんが自由奔放に振る舞い始める。突然スカートをまくりあげて周りを焦らせたり、パチパチと大きなまばたきをしてみたりと彼女らしい魅力を振りまいていた。
「はなちゃんのみそ汁」は12月19日より東京・テアトル新宿と福岡県内で先行公開がスタート。その後、1月9日に全国で封切られる。
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