「三浦友和さんの代表作になる」と赤堀雅秋が明言、舞台「葛城事件」の映画化決定

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「その夜の侍」で監督デビューした劇団THE SHAMPOO HATの赤堀雅秋による監督第2作「葛城事件」。その主演を三浦友和が務めることが明らかになった。

「葛城事件」 (c)2016「葛城事件」製作委員会

「葛城事件」 (c)2016「葛城事件」製作委員会

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「葛城事件」より左から南果歩、三浦友和、若葉竜也、新井浩文。(c)2016「葛城事件」製作委員会

「葛城事件」より左から南果歩、三浦友和、若葉竜也、新井浩文。(c)2016「葛城事件」製作委員会[拡大]

2013年の同名舞台を映画化にあたり赤堀自身が改稿。抑圧的に家族を支配する父親と、無差別殺傷事件を起こした次男らその一家の崩壊を描く。父親の葛城清を演じるのは「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」の三浦友和。徐々に精神のバランスを崩していく妻・伸子を南果歩、会社をリストラされる長男には舞台版にも参加した新井浩文が、凄惨な事件を起こす次男をオーディションで選ばれた若葉竜也がそれぞれ演じる。

「清役は三浦さん以外に考えられない」と、監督の赤堀から熱いラブコールを受けた三浦は「これをやらないと後悔することになるし、この役を他の人が演じるということを想像したくなかったので、やらせていただきました」とコメント。大林宣彦が手がけた「日本殉情伝おかしなふたり ものくるおしきひとびとの群」でも三浦と夫婦役を演じた南は「葛城家の中で過ごす時間は、息をするのも辛くなる場面が沢山ありました」と撮影当時を振り返った。

「三浦友和さんの代表作になると僕自身は勝手にそう思ってます。強くそう思ってます」と赤堀が語る「葛城事件」は2016年全国ロードショー。

※記事初出時、キャラクター名に一部誤りがありました。お詫びして訂正します。

三浦友和 コメント

最初に脚本を読んでみて素直に面白いなと。こういう作品はなかなかないと思いますし、出演している全員のキャラクターの個性がはっきりとしていて、それぞれがみんな何かを抱えていて、そういうところが一番面白かったです。撮影期間も短く、時間のない中で演じていくには相当キツい仕事になるのではないかと少し躊躇はしてしまいましたが、これをやらないと後悔することになるし、この役を他の人が演じるということを想像したくなかったのでやらせていただきました。演じてみてすごく難しかったです。監督の頭の中ではイメージが明確に固まっていました。そこに近づけなければいけなかったですし、そのイメージに到達するまで時間がかかりました。自分としては悔いが残るシーンがいくつかあったりはしますが、監督がOKを出してくれたので、そこを信じたいなと今は思います。
(清という人物は)ありがちな父親像ですね。特別な人格でもない。ちょっと間違えるとこういうかたちになるだろうし、少しだけ歯車が狂ってしまった、そういう家庭です。親ってどうやって子供に対して愛情を注いだら正解なのかは、永遠のテーマでしょうね。
赤堀監督はものすごく思いが強いです。貪欲ですし、現場でも何度もテイクを重ねて、後で「何回もすみません」と謝りに来てくれましたが、現場で躊躇しない監督の姿が好きでした。それに答えられたかどうかはわかりませんが、素敵な監督でした。

南果歩 コメント

葛城家の中で過ごす時間は、息をするのも辛くなる場面が沢山ありました。“家族“という、一番身近な人間関係をどう作っていくかという部分では、家族の危うさや、恐ろしさ、やるせなさ、そしてそこにある人肌を感じながら、「身近にいる家族とは一体何なのか」ということをずっと考え続けた時間でした。演じたどのシーンも印象的で、すべて難しかったです。赤堀監督の「人間の心を単色で表現することはできない」と言う誠実で挑戦的な演出は、今後の私の仕事の中でもずっと生き続けることになると思います。この役を演じることができて、現場に呼んで頂いて感謝しています。

新井浩文 コメント

舞台とは別の役をもらって演じる。俳優っぽいなーと思ってました。

若葉竜也 コメント

こんなにも不器用で、目を背けたくなるほど生々しく、笑ってしまうほどカッコ悪い人間達。圧倒的な脚本の面白さに興奮しました。それと同時に「葛城稔という人間を、理解できるんだろうか」とプレッシャーと不安を感じました。何度も何度も何度も監督に「違う。そうじゃない」「まだ頭で考えてる」と言われながら自分を徹底的に崩壊させて1カット1カット挑みました。「OK!」と監督が声をあげるテイクは必ず、「記憶がすっ飛んでいる」という不思議体験もしました。
魂の篭った映画になっています。是非たくさんの方々に観ていただきたい作品です。

赤堀雅秋 コメント

この物語は対岸の火事ではなく、我々の地続きにある、ある家族の話。無様に、愚かに、それでも必死に生きる人間の姿。観客の心を強く揺さぶる作品になるという自負があります。
極めておこがましい言い草ですが、これは三浦友和さんの代表作になると僕自身は勝手にそう思ってます。強くそう思ってます。

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ミナップ @minap

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みんなのコメント。若葉くんも楽しみ……あ~~

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