本日5月29日、「
本作は、抑圧的な父親・葛城清を中心に、精神を病んだ妻・伸子、リストラされた長男・保、そして無差別殺傷事件を起こし死刑囚となった次男・稔の姿を通して、1つの家族が崩壊していくさまを描く人間ドラマ。
赤堀は、自身が演出した舞台版で自ら演じた清役を三浦にオファーした理由について「大好きな役者さんだからです。舞台ではいろんな嘘がつけますが、映画の中でリアリティを持たせるには怖さとか優しさ、いろんな側面を兼ね備えた三浦さんがいいと思ったんです」と説明する。三浦は清のような強烈な一面が自身の中にあるかと問われると「『アウトレイジ』がいけないんですよ。あれでイメージが付いちゃって」と笑わせ、「でも多面性はありますね。二重人格どころか多重人格だと思ってます。そうじゃないと俳優は務まらないですよね」と述懐。三浦家と葛城家の家族構成が同じであることについては「この映画の中のような家族にならなくてよかったなと本当に思います」と話した。
舞台版では稔を演じた新井は、映画化が決定した際の感想について「うれしかったですけど、クランクインを迎えるまで本当にやるのかどうかわからなくて、赤堀さんとプロデューサーに何回も『やるんですか?』と確認しました」と回想。また、映画版での稔役のオーディションに足を運んだことを明かし「2日間あったんですけど、うちは2日目に行きました。でも若葉くんは初日だったんですよ」と話すと、若葉が「1日目で助かりました」と本音を述べる。そして役が決まったときの感想を若葉が「うれしかったですけど、同時にすごく不安な気持ちになりました」と話すと、新井が「猫かぶってますよ」と即座にツッコミ。「オーディションのときに『新井くんに負けたくない』って言ってたらしいですからね」と暴露して笑いを誘う。
イベントでは、本作のタイトルにかけ「最近身の回りで起こった事件」を司会が登壇者たちに聞く場面も。赤堀が「三浦さんと新井くんと若葉くんとお酒を飲んだときに、変な酔い方をして10分に1度くらい『三浦友和だ』と思ってしまって。こういう仕事をしているから有名な方は見慣れてるはずなんですけど」と話すと、新井が「口に出して言ってましたからね、『すげー三浦友和だー』って」と話し爆笑を呼ぶ。その新井は自身の事件を聞かれ「そば屋で浅野忠信さんと間違えられたことですかね」と回答。三浦が「似ても似つかないよね、どうしてだろうね」と言うと、新井は「わからないんですよ。僕も『いえ違います』と何度も何度も言ってるのに『そうですよね?』って言われて」と首を傾げる。そんなやり取りを見ていた田中は「皆さんお話がすごくお上手で、どうしようかと思っちゃいます」と述べ、今年2月に入籍したことに触れて「名字が変わったということが私の事件です」と照れ笑いを見せた。
最後に三浦は「この映画は、観終わったあとにいろんな感想、一言で言えない何かが必ず生まれます。それは息苦しくなるような不快な感覚かもしれませんが、その感想をそのまま周りの方に伝えていただければ、この映画よりもっと大きな規模の作品にも勝てるかもしれません」とコメント。そして赤堀は「単純に面白かったとか笑ったとか泣けたという感想を持つような映画ではないので伝えづらいかもしれないですが、皆さんの口コミで広めていただければ。三浦さんから『10年に1本の映画に出会えました』というメールをいただいたとき、泣きました。僕にとっても、キャストの皆さんにとっても自信を持てる作品になったと思います」と述べてイベントを締めくくった。
「葛城事件」は6月18日より新宿バルト9ほか全国でロードショー。
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