ドゥニ・ヴィルヌーヴが新作をカンヌコンペに、ハイヒール論争にも言及

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「プリズナーズ」「複製された男」を立て続けにヒットさせたカナダのドゥニ・ヴィルヌーヴの監督最新作「Sicario(原題)」が、現地時間5月19日、カンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映された。

左からドゥニ・ヴィルヌーヴ、エミリー・ブラント、ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン。(写真提供:PHOTOPQR / NICE MATIN / ゼータ イメージ)

左からドゥニ・ヴィルヌーヴ、エミリー・ブラント、ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン。(写真提供:PHOTOPQR / NICE MATIN / ゼータ イメージ)

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「Sicario(原題)」よりベニチオ・デル・トロ。(c)Richard Foreman

「Sicario(原題)」よりベニチオ・デル・トロ。(c)Richard Foreman[拡大]

女性FBIエージェントが、メキシコの麻薬カルテルに潜入捜査する過程で直面する困難を描く。記者会見には、監督のヴィルヌーヴ、主演のエミリー・ブラント、共演者のベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン、そして撮影監督のロジャー・ディーキンスらが登壇した。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ (c)Luis Ricardo Montemayor Cisneros

ドゥニ・ヴィルヌーヴ (c)Luis Ricardo Montemayor Cisneros[拡大]

ヴィルヌーヴは、1996年に短編映画を上映して以来のカンヌへの参加となった。「招待してくれた映画祭に感謝します。特に、この作品を選んでくれたことに。『Sicario』は私の映画的視点にもっとも近く、一切の妥協なく自由に作り上げた作品。そういった作品が海を越えた場所で評価されるのはとてもうれしい」とヴィルヌーヴは語った。

FBI捜査官を演じたブラントは、役作りに関して「3、4人の女性FBIエージェントから話を聞くことができて、とても参考になりました。彼女たちの人生について、家族との関係、睡眠時間や結婚生活など。3日間の物語なので、女性捜査官の生活について知っておく必要があると思ったんです」と説明した。

「Sicario」が上映された日の前夜、正装が義務付けられている公式上映にハイヒールではなくフラットシューズで参加した女性が入場を拒否されたという報道が駆け巡った。それに対しブラントは「みんなフラットシューズを履くべきよ。個人的にはコンバースのほうが好きだけど」と正直に答え、ヴィルヌーヴは「今夜の公式上映ではベニチオとジョシュと僕がハイヒールを履くよ」と笑いを誘った。隣に座っていたデル・トロも、上半身だけでハイヒールを履いて歩く仕草を真似てみせ、会見場を爆笑の渦に巻き込んでいた。

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