中国ドラマ女優放談 Vol. 2(後編) [バックナンバー]
中国ドラマを彩る女優たち|女性が魅力的に描かれていた2025年の作品&中国ドラマにまつわる私的3大ニュースをトーク
女性が輝いていた中国ドラマ──「掌心」「五福の娘たち」
2026年1月25日 12:15 2
中国ドラマにまつわる、2025年の“私的3大ニュース”
──お二人には、中国ドラマにまつわる、2025年の“私的3大ニュース”もお伺いしました。
小酒真由子の中国ドラマにまつわる私的3大ニュース
- 規制緩和でドラマ視聴が大忙し
- 聖地巡礼ツアーが盛況
- 映画も含めて華流ブーム再び?
小酒 私は “日本視点”で3つ選んでみました。今はどんどんドラマが日本に上陸するようになって、以前と比べると、中国ドラマが日本に定着してきたのかなと思っているんです。“私はこういうジャンルが好き”、“この俳優さんが好き”みたいなコミュニティもできてきて、より深く楽しめる段階になってきている。そんな中で、中国市場が海外輸出に積極的になったり、1作品最大40話までの上限や時代劇の比率制限が撤廃されるなど規制が緩和されて、現地でより効率よくドラマがリリースされる状態になってきた。うれしい悲鳴ですが、ドラマ視聴がさらに大忙しになるなと。
また2025年は聖地巡礼ツアーが盛り上がっていたことも気になるニュースでした。私は季刊誌・和華さんのツアーにナビゲーターとして参加したんですが、個人で聖地巡礼に行ったり、出待ちしに行ったりする人も増えた。だから2025年は現地で“推し活”する人が今まで以上に増加した年という印象でした。これは“推し活”の第2段階だなと思っています。
──私の周囲にも、現地での推し活を楽しんだり、中国ドラマが生活の一部になっている人がいます。
小酒 現地での“推し活”が増える一方で、2025年は日本でファンが盛り上がれるイベントも増えた年でした。前年から引き続き「中国時代劇ドラマファンミーティング~時を超えた出会い 2025・春~」「中国ドラマファンPOP-UP」が開催されたり、「陳情令スペシャルナイト上映会2025」や「蔵海<ザンハイ>伝~静かなる炎、宮廷を揺るがす~」の上映会が行われたり、東京国際映画祭やフィルメックス、中国映画週間のために中国の俳優が来日したり。華流好きな人が感動を共有できるイベントが増えてきた。その結果、ファン同士の交流もより活発になったと感じる1年でした。
島田亜希子の中国ドラマにまつわる私的3大ニュース
- AI顔面差し替えの性能アップ(「蜀紅錦~紡がれる夢~」など)
チャオ・ルースー主演「許我耀眼」大ヒット(復帰など一連のニュース) - ドラマの制作・放送に関する変更
──島田さんにも中国ドラマにまつわる私的大3大ニュースを挙げていただいています。
島田 2025年は、AI顔面差し替えの性能アップにびっくりした年でした。これからますます優れたものになるんだろうなと。ナチュラルなので、AIで顔を差し替えていることが全然わからない。
編集部注:中国では出演俳優がスキャンダルなどさまざまな問題を起こした場合、お蔵入りを避けるため、AIで別の俳優の顔に差し替えて放送・配信することがある。
小酒 「蜀紅錦~紡がれる夢~」は本当に気付かないぐらいでした。毛穴がないけど、でも時代劇ではよくあることだし。
島田 そうそう。もしかしたら現代劇だともう少し違和感みたいなものが出るかもしれないですが、時代劇はカツラをかぶっていたり、装飾品を付けていることもあって、自然に見えます。
小酒 この1年ぐらいでAIの進歩をすごく感じましたね。今までは、あれちょっと変じゃない?という違和感があったけれど、それがほぼない。AI活用における倫理問題はここでは議論しませんが、AI技術は、ここまで来たんだなという現実を目の当たりしました。
──続いて、チャオ・ルースーの主演作「許我耀眼」が大ヒットしたことも、3大ニュースの1つに選んでいただきました。彼女は体調不良による休養やトラブルのあった事務所からの移籍なども報じられていましたね。
島田 今年のうれしいニュースは、やっぱりチャオ・ルースーの主演作がヒットしたことですね。最近はイベントなどにも出席するようになりましたが、ドラマの成功が復帰を後押しした側面もあるんじゃないかなと思っているんです。
小酒 「許我耀眼」がヒットして、彼女が中国ドラマ界に必要であると世間に再認識させた。女優としてのポジションが守られたかなと思います。
島田 体調は完全に戻っているのか、元気なのかな?と心配ではあるんですが、2026年も彼女の活躍には期待したいです。
──そして最後にドラマの制作・放送に関してさまざまな変更があったことを挙げていただきました。
島田 規制緩和でいろいろと変わった中で、私が特に気になったのは優れた作品の翻案については国籍を問わない、日本や韓国の作品もリメイクの対象から外さないという部分です。日本のドラマ「結婚できない男」のリメイクで、ウォレス・フォ(霍建華)が主演した「他为什么依然单身」が、前向きな評価を獲得したとも言われているので、今までとは状況が変わって、リメイク作品もいろいろ出てくるのかもしれないなと思っています。
小酒 ただ、その後、日中関係がね……。
島田 そうなんですよ……ちょっと動きが読めない、難しいところですよね。ただ、中国では国際市場にドラマを売り出していくために、それに適した10話程度の小作品を作っていくという動きもある。だから2026年も、海外市場でより親しまれやすい中国ドラマが出てくるかもしれないですね。
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