吉田秋生の鎌倉愛が溢れる、マンガ大賞2013授賞式

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マンガ大賞2013が吉田秋生「海街diary」に決定。その授賞式が、本日3月21日にニッポン放送イマジンスタジオにて行われた。

吉田秋生がマンガ大賞2013に寄せた、直筆の受賞コメントとイラスト。

吉田秋生がマンガ大賞2013に寄せた、直筆の受賞コメントとイラスト。

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授賞式では初めに、昨年大賞を獲得した荒川弘「銀の匙 Silver Spoon」の担当編集者・坪内氏がプレゼンターとして壇上に招かれ、今年度の大賞作家を発表する役割を引き受けた。坪内氏の「マンガ大賞2013に選ばれたのは、吉田秋生先生の『海街diary』です。おめでとうございます!」という声が会場に響き、盛大な拍手で吉田が迎えられる。

受賞を祝う特製のプライズを坪内から受け取ると、吉田は「今回の賞は人に勧めたい、友達に勧めたいというコンセプトで選んでいただいたと伺っておりますので、それは本当に幸福なことだなと思います」「人生にはいくつか贈り物があると言いますけれど、この年になってまた1つこんな素晴らしい贈り物がいただけたのは、マンガ家をやっていて本当によかったと思っております。ありがとうございました」と受賞の喜びを述べた。

作品の誕生経緯について聞かれると「子供時代を過ごしましたので、鎌倉という街にものすごく愛着があるんです」「子供時代はコンビニなどないので、夜は本当に暗くなってしまうんですね。昼間の光と急に暗くなっていく闇の世界、そういうコントラストがものすごく強いところに惹かれるんです」と、郷土愛と鎌倉の魅力を語った。キャラクターについては「最初にできたのは4人姉妹の2番目。その子の物語を進めていって、波及していった」と、主人公の幸ではなく佳乃を端緒に世界観を構築していったことを告白。

また過去作「ラヴァーズ・キス」のキャラクターが「海街diary」に登場することを質問されると「これからも鎌倉を、形を変えてでも描いていけたらなと思っていますので、『ラヴァーズ・キス』のキャラクターですとか、今回の『海街diary』のキャラクターが出てくる可能性もあるのではないかと思います」と作品同士の関係性や今後の構想を語り、後に登壇した担当編集者・真島氏も「海街diary」は「鎌倉3部作の第2部」にあたると作品の誕生秘話を披露した。

登壇はなかったが会場には過去の受賞者も参席し、質疑応答の時間では、マンガ大賞2009を受賞した末次由紀が真島氏に「大好きな吉田先生のことを少しでも知りたいと思ってしまいまして。先生の好きな食べ物はなんですか」と質問をぶつける一幕も。真島氏が「魚」と答えると「『海街diary』にすごく似合っている。肉じゃないなという気はします」「大きく(先生に)一歩近づけた気がします」と納得した様子で挙手した腕を下ろし、真面目な質問が続く中で素朴な問いで会場を和ませた。

「海街diary」は3人で暮らしていた姉妹が、幼いころに家を出て行った父の訃報をきっかけに、初対面の異母妹を引き取るところから始まるヒューマンドラマ。単行本は5巻まで発売されている。

マンガ大賞2013最終結果

89pt 吉田秋生「海街diary」
78pt 竹内友「ボールルームへようこそ」
78pt 森薫「乙嫁語り」
62pt 押切蓮介「ハイスコアガール」
58pt 河原和音原作・アルコ作画「俺物語!!」
40pt 松井優征「暗殺教室」
36pt 九井諒子「九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子」
35pt 卯月妙子「人間仮免中」
30pt 貴家悠原作・橘賢一作画「テラフォーマーズ」
29pt 岡本健太郎「山賊ダイアリー」
29pt 真造圭伍「ぼくらのフンカ祭」

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