マンガ大賞2013が
授賞式では初めに、昨年大賞を獲得した
受賞を祝う特製のプライズを坪内から受け取ると、吉田は「今回の賞は人に勧めたい、友達に勧めたいというコンセプトで選んでいただいたと伺っておりますので、それは本当に幸福なことだなと思います」「人生にはいくつか贈り物があると言いますけれど、この年になってまた1つこんな素晴らしい贈り物がいただけたのは、マンガ家をやっていて本当によかったと思っております。ありがとうございました」と受賞の喜びを述べた。
作品の誕生経緯について聞かれると「子供時代を過ごしましたので、鎌倉という街にものすごく愛着があるんです」「子供時代はコンビニなどないので、夜は本当に暗くなってしまうんですね。昼間の光と急に暗くなっていく闇の世界、そういうコントラストがものすごく強いところに惹かれるんです」と、郷土愛と鎌倉の魅力を語った。キャラクターについては「最初にできたのは4人姉妹の2番目。その子の物語を進めていって、波及していった」と、主人公の幸ではなく佳乃を端緒に世界観を構築していったことを告白。
また過去作「ラヴァーズ・キス」のキャラクターが「海街diary」に登場することを質問されると「これからも鎌倉を、形を変えてでも描いていけたらなと思っていますので、『ラヴァーズ・キス』のキャラクターですとか、今回の『海街diary』のキャラクターが出てくる可能性もあるのではないかと思います」と作品同士の関係性や今後の構想を語り、後に登壇した担当編集者・真島氏も「海街diary」は「鎌倉3部作の第2部」にあたると作品の誕生秘話を披露した。
登壇はなかったが会場には過去の受賞者も参席し、質疑応答の時間では、マンガ大賞2009を受賞した
「海街diary」は3人で暮らしていた姉妹が、幼いころに家を出て行った父の訃報をきっかけに、初対面の異母妹を引き取るところから始まるヒューマンドラマ。単行本は5巻まで発売されている。
マンガ大賞2013最終結果
89pt 吉田秋生「海街diary」
78pt
78pt
62pt
58pt
40pt
36pt
35pt 卯月妙子「人間仮免中」
30pt 貴家悠原作・
29pt
29pt
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- マンガ大賞2013
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