週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館)で連載中の本作は、日本のオタク文化をこよなく愛するイタリア人・ミンゴが、憧れの地・東京にやってくるところから始まるコメディ。スカウトされてモデル活動を始め、素敵な出会いを求めて四苦八苦するミンゴの姿が描かれる。なおペッペは自身もイタリア出身で、「テラスハウス TOKYO 2019-2020」への出演で話題を集めた。
本作がデビュー単行本となるペッペは「本棚に入れて、僕の好きな松本大洋の隣に並べた」とうれしそうにコメント。しかし週刊連載はかなり大変なようで「単行本が出たらずっとハッピーで、動けないぐらいハッピーになると思ってたけど、やっぱりプロマンガ家はすぐ次のステップ、次の原稿のことを考えないといけないから。喜びは一瞬だったね(笑)」と心境を語る。
またペッペは主人公・ミンゴの名前の由来を聞かれ、「“ミンゴ”は私の高校時代に友達がつけてくれたあだ名。なぜミンゴかというと、僕はずっとマンガ家になりたかったから『マンガ家』と呼ばれていた。それが『マンガ』になって、『マンガ、マンガ』と呼ばれていくうちにミンゴになった。僕がマンガ家になったら、主人公はミンゴにしようと決めていた」と回答。ミンゴが淡い思いを抱くヒロイン・芽奈の名前については、自身の母親である“フィロメーナ”に由来していると明かす。
本作では各所で、ペッペが「テラスハウス」で一緒に暮らしたメンバーの要素が見られることも。第1話の扉絵には西野入流佳をモデルにした人物が描かれているほか、第1話の1ページ目にはイラストレーター・foxcoとして活動する渡邉香織が描いた“おばけいぬ”が登場する。ペッペは第5話のプロレスシーンは女子プロレスラー・木村花が関わっていたことに触れつつ、「『花ちゃんをお話に入れていい?』って聞いたら、『もちろん、喜んで! 描いてください!』って言われて。ほかのメンバーはまだ描いてないけど、いつかのタイミングでみんな入れたいと思ってる」とにこやかに語った。
マンガ家デビューが決定してから、連載が始まるまで
囲み取材の最後、ペッペは2019年を振り返り「人生が変わった。本当に変わったって感じ」とコメント。2020年に向けて、「『ミンゴ』がずっと続いてほしいので、来年は作家としてもっとうまくなりたいし、面白い話を作りたい。僕も新しい経験すると、ミンゴも新しい経験をする。だから私は生活を楽しみながらマンガを描きたい」と抱負を語った。
囲み取材後のトークイベントには多くのファンが駆けつけ、ペッペはとても感激していた様子。ペッペの故郷・イタリアのアブルッツォ州が紹介されたほか、幼少期や家族、日本のマンガを真似て描いたイラストの写真が披露された。さらにペッペだとは気付かれていなかったモデル仕事の紹介や、ペッペからの壁ドンを賭けたジャンケン大会も行われた。最後にペッペは来場者1人ずつと握手を交わし、イベントは幕を閉じた。
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