「新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』」では、映画版では描かれなかった全7巻におよぶ原作のストーリーすべてを、昼の部・夜の部通しで舞台化。舞台稽古が公開された昼の部は序幕「青き衣の者、金色の野に立つ」、二幕目「悪魔の法の復活」、三幕目「白き魔女、血の道を征く」から構成されている。序幕は映画「風の谷のナウシカ」冒頭にも登場する伝承の描かれたタペストリーを背景に、裃姿の
ナウシカ役の
劇中では「王蟲との交流」をはじめ、映画のいくつかの楽曲を和楽器で演奏。また「ペジテ」「ガンシップ」「バカガラス」といった固有名詞はそのまま使われるなど、原作や映画のイメージを残しつつ、ナウシカの衣服が王蟲の体液で青く染まる様子は“引き抜き”という衣裳を瞬時に替える手法で、ナウシカと王蟲が心を通わせる場面は踊りで表現するなど、印象的なシーンを歌舞伎ならではの演出で見せていった。
初日に際し、菊之助と七之助からのコメントも到着。菊之助は「魅力的な登場人物や壮大な世界観を、古典歌舞伎で表現したらどのような舞台ができあがるのか。試行錯誤の連続ではありましたが、古典の力を信じ、精一杯勤めます」と意気込み、七之助も「立廻りや大仕掛けもたくさん盛り込まれていますが、なにより深いところで『いいな』と感じていただけるような作品になっていると思います。クシャナという女性の葛藤を大切に演じていきたいです」とメッセージを寄せている。
公演は12月25日まで。なお映画館でのディレイビューイング上映も決定している。
尾上菊之助コメント
大好きな「風の谷のナウシカ」を歌舞伎にしたいと思い立ったのは、いまから五年前のことでした。五年越しの夢が結実し、いよいよ明日初日の幕が開きます。魅力的な登場人物や壮大な世界観を、古典歌舞伎で表現したらどのような舞台ができあがるのか。試行錯誤の連続ではありましたが、古典の力を信じ、精一杯勤めますので、よろしくお願いいたします。
中村七之助コメント
あの名作漫画「風の谷のナウシカ」を歌舞伎にするという大きな挑戦に、菊之助のお兄さんをはじめ一座で取り組んでまいりました。立廻りや大仕掛けもたくさん盛り込まれていますが、なにより深いところで「いいな」と感じていただけるような作品になっていると思います。クシャナという女性の葛藤を大切に演じていきたいです。そして私たちの愛している歌舞伎を観ていただき、楽しんでいただけるように力を合わせて勤めますので、どうぞお楽しみにご覧ください。
