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衰退ジャンル仲間描く「マキとマミ」イベント、レジェンド推しへの熱い思い集まる

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左から担当編集、町田粥。

左から担当編集、町田粥。

町田粥「マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~」のトークイベント「マキとマミのお茶会~衰退ジャンルの夕べ~」が、去る9月17日に東京・神楽坂の香音里にて開催された。

ジーンピクシブにて発表されている「マキとマミ」は、同じ会社の上司と部下であるマキとマミを中心とした物語。シリーズ開発がストップしてしまった乙女ゲーム「どき☆ジェネ」を愛し続けるという、共通の趣味を持った“衰退ジャンルのオタ仲間”である2人の日常がコミカルに描かれていく作品だ。

イベントに登壇した町田と「マキとマミ」の担当編集は、「“衰退ジャンル”はあくまで自称するものであり、他人に決めつけられるものではない」と前置きしながら、まずは同作が生まれた経緯についてトークを展開していく。ここで「マキとマミ」が生まれるにあたり、なくてはならない存在だという町田の実の妹がゲストとして登場。町田が「私もマンガを描いてみようかな」と発言した際、「今すぐ描こう!」と乗ってきた妹は、「ハンドルネームを決めよう」「Twitterアカウントを作ろう」と、目標を立てながら町田の執筆をサポートしていったことを振り返る。続けて町田は「マキとマミ」が生まれた経緯について「妹と『最近人気があるから(題材は)オタクあるあるがいいんじゃない?』と話していて、『でも私が描けるオタクってこういうのしかないんですけど……』といって出来上がったのが『マキとマミ』なんです」と自身の経験を交えての作品であることを語った。

また読者から寄せられた「マキさんが初めて即売会に行った話は何度読んでも幸せになります」というメッセージに対し、町田は「(描くことで)私自身も(抑圧から)救われたかったんだろうなという感じがある。『マキとマミ』を描いたことで皆さんからいろんな声をいただくようになって、『これでよかったんだな』と思うことが多い」と胸中を明かし、「『好きなものを好きって言っていいんだよ』って言ってくれる、マミちゃんというキャラクターを生み出せてよかった」と振り返った。

イベントでは、自身にとって思い入れのある作品、もしくは萌えの基準がその人になっている“レジェンド推し”についてのアンケートを紹介するコーナーも展開。それぞれが特別な作品やキャラクターについての熱い思いを綴った膨大な文字数のアンケートが集まり、中にはA4用紙約1枚分にもおよぶ熱量のメッセージも。町田、町田の妹、担当編集の3人は各々の熱い思いに共感しながら語り合っていった。

終演後、町田に本日のイベントの感想を聞くと「『マキとマミ』は妹と担当編集さんと3人でネタ出しをして描いてるので、いつも通りというか、制作現場みたいな感じだったと思う」と笑顔でコメント。それぞれが思い入れのある作品や“レジェンド推し”について思いの丈を綴ったアンケートについては、「あの熱がすべてだと思いました。私に対するお手紙とかでも、すごい文字数で熱い思いを語ってくださる方が多くて。こういう方たちが『マキとマミ』を読んでいるんだよ、同じ思いを抱えている人がいるんだよっていうのを皆さんにも知ってほしかった」と語った。

また自身が応援している作品が今後“衰退ジャンル”になってしまった場合の心構えを聞いてみると、「(公式からのアクションが)ないなりにもドラマがあるんですよね。それを描いているのが『マキとマミ』なので。それについての答えは私も探しているところです」と述べながらも、「オタクはお布施したいと思っているから、お金がないなら頼ってほしいですよね。大きな話になりますけど、そうして1人ひとりのオタクが世の中を動かせるといいですね(笑)。衰退ジャンルを衰退させたままにしておかない!みたいな(笑)。与えられているだけでなく、なんとかできるように変わっていったらいいな」と話した。

続けて「マキとマミ」をどんな人に読んでほしいか尋ねると、「最初は同志がいないとか、寂しい思いをしてる人に向けて描き始めたんですけど、『オタクでいることを辞めようとしたんですけど、このマンガを読んでオタクでもいいんだなって思えました』っていう感想をくださる方が多くて。私も作品に込めている思いが『それでいいんだよ』って、自分も誰かに言ってあげたいという気持ちが主題になってきたかなと思っている」と説明する。「人それぞれにいろんな趣味があって、それを好きな気持ちを尊重してあげてほしい。そういう思いが伝わっていくといいなと思います。オタクでいることを辞めようとしていた人って、『オタクってちょっと恥ずかしいことなのかな』って感じていたかもしれないんですが、そういう気持ちを少しずつほぐしてあげられるマンガになったらいいなと思います」と締めくくった。

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