蘇る劇画工房、50年ぶりに創刊号復刻
2009年2月16日 20:15 1
マンガ家集団・劇画工房の誕生50周年を記念して、「完全復刻版『影』『街』」が2月22日に小学館クリエイティブより発売される。
児童向けマンガしか存在しなかったマンガ界に写実的な作画とシリアスなストーリーを持ち込んだ「劇画」。その草創期に「劇画」を志向するマンガ家たちが結成したマンガ家集団が劇画工房だ。
メンバーには
「完全復刻版『影』『街』」は、劇画誕生の舞台となった貸本短編誌「影」、「街」の創刊号を、当時の装丁、カラー、造本に限りなく近づけ再現し、2冊セットにしたもの。特別付録として、劇画工房関係者インタビューを収録した解説小冊子も付属され、資料的価値の高い一冊となっている。
この刊行を記念して、小学館クリエイティブはさいとう・たかおインタビューを動画サイト「YouTube」にて公開中。さいとうはリラックスした様子で当時を振り返りながら、「ドラマを考える才能と絵を描く才能は別」「やけくそになって描いただけ」「下駄屋は何故、下駄屋なのか考えてみろ」など、劇画への思い、プロとしての誇りを饒舌に語っている。
大人がマンガを読むのが当然になり、わざわざ「劇画」として、ジャンル分けをすることもなくなった昨今。今一度、劇画とは何だったのか再評価することが必要なのかもしれない。
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リンク
- さいとう・たかを先生 インタビュー動画 - 株式会社小学館クリエイティブ
- 完全復刻版 『影』『街』 - 株式会社小学館クリエイティブ
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