スチャ×星野、ももクロ×オーケン共演も！ぴあフェス大盛況

11月23日に千葉・幕張メッセ国際展示場1～3ホールにて、「ぴあ」40周年記念イベント「MUSIC COMPLEX 2012」が開催された。

「ぴあ」40周年を祝うべくイベントに出演したのは、岡村靖幸、スチャダラパー、マキシマム ザ ホルモン、星野源、筋肉少女帯、ももいろクローバーZの計6組。この日限りのスペシャルコラボも飛び出し、大きな盛り上がりをみせた。

トップバッターを務めたももいろクローバーZは、おなじみの「overture」で会場の熱気を一気に引き上げる。序盤のMCで「今日はいっぱい歌いたくて、実は尺があまりないので高速自己紹介でいきたいと思います！」と、ももクロのライブシリーズ「独占！ももクノ60分」でおなじみの早口による自己紹介を実施。この中で佐々木彩夏は「今日であーりんはももクロ4周年でーす！」とももクロに加入して4年が経ったことを報告してみせた。続いて始まったのはリリースされたばかりの新曲「サラバ、愛しき悲しみたちよ」や「オレンジノート」「白い風」といったナンバー。高城れにが「今日はあーりんが4周年記念でもあり勤労感謝の日ということで、この連休しっかり休んで、また月曜日からしっかり働けよ！ がんばれ、日本！」と叫び突入した「労働讃歌」では、同曲の作詞を務めた大槻ケンヂが登場。最初は腕を組み仁王立ちのままの大槻だったが、サビに突入したところでメンバーと同じ振り付けで踊ってみせた。そして「ぴあぴあぴあ！」「40周年！」「あーりん！」「4周年！」という佐々木の煽りから「コノウタ」が披露され、最後にメンバーは同日に初出演を果たしたテレビ朝日系「ミュージックステーション」のテーマ曲「#1090~Thousand Dreams」をBGMにオーディエンスに別れの挨拶をした。

続いて登場したのは筋肉少女帯。ももクロのステージにも登場した大槻は、「来た来た来た来た！ 幕張メッセにやって来た！」と叫ぶと「イワンのばか」を熱唱。さらに「ぴあ40周年おめでとう！ 最後まで盛り上がってくれるかい？」「今日は何の日かわかるか！ 勤労感謝の日だ！ 働いてるのか！ 盛り上がっていこうぜ！」とオーディエンスを煽り、「日本印度化計画」などをパフォーマンスした。また大槻は「業務連絡があるぜ」とバンド名を検索したときに誤字が多すぎることを愚痴り始める。そして「筋肉少女たいの『たい』は特攻隊の『隊』ではなく魚の『鯛』だぞ！ わかったか！」と叫ぶと、おもむろに奇声を上げ観客に衝撃を与えた。

3番手を務めた星野源は、ステージに現れると「ばらばら」「くせのうた」「湯気」を続けて演奏し「今日はよろしくお願いします！」と元気よく挨拶をした。さらに「星野源のライブを見たことがある人？」と観客に問いかけ、たくさんの手が挙がったことを受けて「結構いるね」「こういう暗い曲があと40分ぐらい続きます！ 覚悟しろよ！（笑）」と宣言して「バイト」へとつなげる。その後のMCでは「来週の水曜日に新曲を出します！」「来週の月曜日にテレフォンショッキングに出ます！」と報告。さらに新曲「知らない」を1番だけ歌うサービスも披露した。しかし観客とコール＆レスポンスを繰り広げている途中で機材トラブルが発生。「アンプからダメ出しが入ったのでトークショーをします」と言い放ち、トークを交えつつ、観客のリクエストに応える形で「夢の外へ」のPVで披露しているダンスを踊ってみせ機転が利くことをアピールした。

ケインコスギが登場したスペシャルコーナーを挟み、折り返し地点に入ったイベントを盛り上げたのはマキシマム ザ ホルモン。「what's up,people?!」でライブをスタートさせた4人は、激しいバンドサウンドで観客を熱狂させる。またMCでナヲ（ドラムと女声と姉）は「我々出番の6時間前から入ってます。なぜかというと、これをやったからです！」とサイリウムを掲げ、ももクロ好きをアピール。さらにダイスケはん（キャーキャーうるさい方）が「みんなの食いしん坊マキシマム ザ ホルモンです！」と挨拶し、ナヲが「ダイちゃんのほっぺはかくっかくー」とももクロを意識したMCで会場を笑わせる。すると「ナヲぉー↑↑」というコールが飛び出す一幕もあった。そして最後は「ロックンロール・チェーンソー」「ぶっ生き返す!!」「恋のメガラバ」の3曲を投下。壮絶な盛り上がりの中で4人はステージを去っていった。

スチャダラパーは序盤から「ライツカメラアクション」「GET UP AND DANCE」を連発するセットリストを用意。場内はたちまち興奮した空気に包まれるが、BOSEは「思いのほか、空席を除けばほぼ満員状態だね」「敗戦処理投手的な気持ちで出てきたんだけど」とネガティブなコメントを連発する。しかしそんな言葉を無視するかのようにオーディエンスは盛り上がり、中盤ではメンバーも上機嫌に。「ありがとう！ みんな好きだよ」「初老のラップグループ盛り上がっていきましょう」「平均年齢高めですよね。お客さんもそういう感じあるんでしょ？」と観客をいじる。またBOSEの「今日せっかくだからと思って、あるゲストを呼びました。一緒にやろうと思います」という言葉から星野源が登場。BOSEの「せっかく一緒にやるんだから、まあまあな年齢の方々とお見受けしますんで、皆様の心の中にもあるこの曲を一緒にやってみたいと思います」と「今夜はブギー・バック」を星野をフィーチャーする形で届けた。

トリの岡村靖幸はイベントのラストアクトにふさわしい熱烈なステージを展開。冒頭からキレのあるダンスで魅せつつ、「どぉなっちゃってんだよ」「カルアミルク」を熱唱する。途中のMCではマニピュレーターを務める白石元久が「盛り上がってますかー！ 幕張いいですねー」と挨拶。さらに「創業40周年おめでとうございます、私も同じ年です。50周年のものがあるんです」と「リポビタンD」を宣伝するなど洒脱なトークでつなげていた。ひとしきりMCで場が和んだあとは、岡村がギターを持ち「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」を披露。さらに「だいすき」「愛の才能」ではギターを置き、再び華麗なダンスでオーディエンスを魅了していく。そして「Super Girl」でライブを締めくくると岡村は、自前のカメラでオーディエンスを撮影しステージをあとにした。

※記事初出時、曲名の表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。