前田敦子、AKB劇場で卒業「みんなに出会えたことが誇り」

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昨日8月27日、東京・秋葉原のAKB48劇場にて前田敦子の卒業公演「AKB48劇場 前田敦子卒業公演」が行われた。

大島優子(写真右)と固い握手を交わす前田敦子(左)。 (C)AKS

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最後に1人ステージに残り、ファンに挨拶する前田敦子。 (C)AKS

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前田敦子 (C)AKS

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8月24日から26日にかけて、結成からの夢であった東京ドーム公演を実現させたAKB48。このドーム3公演に続いて、前田はAKB48のホームである秋葉原の劇場にて最後のステージに立つこととなった。会場には当選倍率916倍の中から抽選で選ばれたファン250名が集結。前田のAKB48最後のステージを見届けた。

公演はチームAによる「目撃者」からスタート。前田を含む16名でそのまま「目撃者」公演を約2時間にわたり披露していった。合間のMCでは各メンバーが前日まで行われていた東京ドーム公演のエピソードを明かしつつ、前田との別れを惜しんだ。また、前田が自己紹介をすると客席からはひときわ大きな「あっちゃんコール」が響きわたる。前田はこの声援に満面の笑みで「ありがとうございます」とお礼を述べた。

チームAによる「目撃者」公演が終わると、今度は前田を筆頭に高橋みなみ、小嶋陽菜、篠田麻里子、板野友美、峯岸みなみ、大島優子がステージ上に現れ「スカート、ひらり」を披露。続いてチームAのメンバーに指原莉乃、松井珠理奈、松井玲奈といったHKT48SKE48のメンバーを加えた布陣で「会いたかった」を全力でパフォーマンスした。

高橋が「夢の場所である東京ドームを終えて何を思ったかというと、夢は新しい夢を産むということ。本当に貪欲だなと思います。新たな目標に向かって前へ進んでいき、そして卒業する敦子の背中を追いかけていきたいなと思います」と挨拶すると、その後は選抜メンバーによるヒットシングルメドレーがスタート。「フライングゲット」「ポニーテールとシュシュ」「Everyday、カチューシャ」といったナンバーでひとしきり盛り上がると、いよいよ前田とのお別れ会に突入する。最初に高橋が「本当に最後なんだなと思うと、寂しくないといったら嘘になります」と前置きしてから、「敦子とはずっと一緒にいたから、みんながいないとダメなんじゃないかなと思うときもあるんですけど、びっくりするくらい強くて。だから何も心配してません。AKBを卒業する敦子に言いたいのは、卒業するからには成功してほしいなと。そして残った私たちはもっと前を向いて進まなきゃ」と前田に向けて惜別の言葉を贈った。

続いて小嶋は「このステージに立ってから思ったことを言おうと思ったんだけど、頭の中が真っ白で(笑)」と言って会場の笑いを誘うと、「卒業を発表したときから、どんどんあっちゃんが好きになっちゃって。あっちゃんの笑顔がすごく好きで、ファンの人の気持ちがわかった気がした。今日でAKBとして最後だから、ファンとして握手してください。あ、やっぱりファンじゃなくてメンバーとしてギュッとハグしてください」と話してから前田に抱きついた。

また、板野は「敦子が卒業するまであと1カ月っていうときに、ささいなことでケンカをしてしまって」と暴露。そして「敦子がAKBでいれる時間は残りが限られているのに、もっと一緒にいる時間を大切にすればよかったなって。東京ドーム前日に仲直りしたんだけど、これからもずっとずっと友達として仲良くしたい敦子は絶対に夢を叶えられると思うので、これからも女優として輝いてください」と現在の思いを明かした。

指原は「東京ドーム3日目の『桜の花びらたち』は、本当はAKBのメンバーだけの出演だったから指原はステージに立てないはずだったんですけど、あっさんが『出なよ!』って言ってくれたのが本当にうれしくて」というほのぼのとしたエピソードを明かしたあとに、「いつも洋服をくれて……これからも服をください!」と泣きながら語り会場を爆笑させる一幕も。玲奈、珠理奈もSKE48を代表して、前田にそれぞれ感謝の言葉を贈った。

AKB48に残るメンバーからの言葉に続いて、前田は「この7年間、すごく大変なこともたくさんあったと思います。みんなで辞めたいって、それしか言わなかった時期もあったと思います。でも、それを乗り越えてここまで来れたのはAKBのメンバーがいたからです。みんなで1つの目標に向かってこれたからです。今日は笑顔で言えそうです。今まで本当にありがとう」と涙を浮かべながら話す。そして「私はこの劇場が大好きです。そしてこの劇場で一緒に踊ってくれた、一緒に応援してくれた皆さんが本当に大好きです。約7年間、長かったのか短かったのかはわかりませんが、最高の7年間でした。皆さん、本当にありがとうございました。AKB48チームAの前田敦子でした」と言って、客席に向けて深々とお辞儀した。

最後は出演者全員で「桜の花びらたち」を歌唱。気持ちをたっぷりと込めて歌ったあとに、高橋が「敦子とともにいたこの6年8カ月と19日を忘れません。一緒にいれたこと、このステージに立てたこと、一緒に夢を叶えられたこと、幸せでした。これからもAKB48、そして前田敦子は未来に向かって進み続けます」と宣言して、約3時間にわたる前田の卒業公演を終えた。メンバーが1人、また1人とステージから捌けていく中、前田はステージ中央で客席を見つめ続ける。そしてステージ上に1人になった前田は「皆さんと一緒に今日、こうやって東京ドームの次の日にここに戻ってこれたこと、すごくうれしかったです。これがAKB48だなって改めて思いました。私はすごい場所に、すごいところにいることができたんだなと。私にはもったいないくらい幸せでした。メンバーのみんなに、秋元(康)さんをはじめとするスタッフさん、そしてファンの皆さんに出会えたことを誇りに思います。皆さんのおかげで無事卒業することができました。ここからがんばっていきます」と改めて挨拶して、目に涙をためながらステージから去っていった。

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