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渋谷慶一郎制作のジョン・ケージ生誕100年公演にSalyuら

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20世紀の実験音楽における最大の作曲家、ジョン・ケージの生誕100年を記念したコンサートが渋谷慶一郎のプロデュースにより9月26日に愛知芸術文化センターで開催される。

ケージが最晩年に書いた、演奏者の人数をそのまま題名にした「ナンバーピース」と呼ばれる連作からの影響を以前から度々語っていた渋谷。彼は今回のコンサートで「ナンバーピース」から、ソロ楽器のための「One」と呼ばれるシリーズの同時演奏とダンスをフィーチャーしたパフォーマンスを披露する。

「One」はピアノやバイオリン、チェロ、ボイス、不確定楽器のそれぞれソロのために書かれた13曲からなり、渋谷は今回のコンサートのためにそこから10曲をセレクト。元々ソロ楽器のために作られているため「本来禁止されていた」とされる同時演奏をあえて行って空間に複層的なレイヤーを作り出し、10.2チャンネルのサラウンドシステムによる豊穣な響きでこれを表現する。

本公演では渋谷自身がピアノでケージ作品を2曲演奏するほか、チェリストの多井智紀やバイオリニストの辺見康孝といった現代音楽のスペシャリストと、ボイスのSalyu、不確定楽器の飴屋法水、コンピュータのevalaが同時進行で演奏を展開。さらにこの演奏にあわせて、ダンサー/振付家の康本雅子と、ウイリアム・フォーサイスとのコラボレーションでも知られるアレッシオ・シルベストリンがそれぞれの「ナンバーピース」の解釈によるダンスを披露する。チケットは愛知芸術文化センターで好評発売中。

なお同週の9月28日には同じく愛知の名古屋CLUB Magoで、渋谷慶一郎とevalaによるダンスミュージックユニットATAK Dance Hallのライブも予定されている。

ジョン・ケージ生誕100年記念コンサート 渋谷慶一郎プロデュース One(X) Cage→Today

2012年9月26日(水) 愛知県 愛知芸術文化センター小ホール
START 19:00
<出演者>
渋谷慶一郎(Piano) / Salyu(Voice) / 辺見康孝(Violin) / 多井智紀(Cello) / 飴屋法水(不確定楽器) / evala(Computer) / 康本雅子(Dance) / アレッシオ・シルベストリン(Dance)

<演奏曲目>
・One,One5 for Piano
・One3 for unspecified (amplified ambient sound)
・One6,One10 for Violin
・One7 for unspecified(不確定楽器)
・One8,One13 for Cello with curved bow
・One11 for film
・One12 for Voice

一般前売 4000円 / 当日 4500円 / 高校・大学生2000円(25歳以下、学生証要提示) / 中学生以下1000円(3歳以下入場不可、4歳以上有料)

ATAK Dance Hall

2012年9月28日(金) 愛知県 名古屋Club Mago
START 22:00
前売 3000円 / 当日 3500円(ともにドリンク代別)
<出演者>
LIVE:ATAK Dance Hall(Keiichiro Shibuya+evala)
LIVE PA:Hisanao Kato
DJ:NMZ / charlie

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