飛騨高山出身たむらぱん凱旋ライブに600人が「おかえり」

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たむらぱんが出身地である岐阜県飛騨高山のこくふ交流センターさくらホールで2月25日に凱旋コンサートを行った。同会場は昨年7月にオープンした文化ホールや図書館、支所機能などを備えた施設で、J-POPのライブが行われるのは今回が初となる。

地元中学校の女子生徒らをコーラスに従えて歌うたむらぱん。

地元中学校の女子生徒らをコーラスに従えて歌うたむらぱん。

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「地元でちゃんとライブをやるのは初めて」と話す彼女だが、コンサートのチケットは発売直後に完売し、当日は600人以上のファンが集結。たむらぱんはステージに登場するなり「ただいまー!」と挨拶し、観客席からは「おかえり!」という声援とともに大きな拍手が沸き起こった。

このライブの1曲目を飾ったのは「上京するときの見送られる瞬間を歌った」というインディーズ時代の楽曲「アイノウ」。彼女自身も感極まり「ステージに立った瞬間、うれしくてグッときてしまった。(客席に)知っている人がたくさんいてなんだかすごく不思議な気分」と語った。

この日は故郷を思わせる選曲が多く、卒業をテーマにした代表曲「ちゃりんこ」や、故郷を思いながら作ったという未発表の新曲なども披露。会場はじんわりとした暖かい感動に包まれた。また彼女の出身高校が、学帽の白線とセーラー服のスカーフを1本に結びつけ川に流す卒業の行事「白線流し」の舞台であることに触れ、ドラマ「白線流し」の主題歌となったスピッツのヒット曲「空も飛べるはず」のカバーも披露。地元にいた頃からスピッツの大ファンだったという彼女は、昨年念願叶って彼らと共演できたことについて「これまで続けてきて本当に良かったと感じた瞬間」と話した。

この日のハイライトは2ndシングル「ゼロ」。地元中学校の女子生徒らのコーラスをバックに「そうさ僕らはいつもスタート地点 見失ってもまた戻ればいい」と歌うという演出で、故郷に錦を飾った。「18歳で地元を勢いで出てきた反面、『出たなりの事をしなければ帰れない』と、ずっと『地元』というハードルが高かった」という彼女。「すれ違う人に『おめでとう』と言われ、『ありがとうございます』……って何か私が結婚するみたい(笑)」と照れながら話していた。

コンサートは全15曲、アンコールも含めて約90分にわたって実施。ライブを終えた彼女は「後半に進むにつれて『地元でやっているんだ』という感触がじわじわと強くなっていき、中学の生徒たちと歌いながら『あー、私もこんな感じだったな』と思い出してました」「まだまだ道の途中だけど、途中なりに(地元ライブという)目標が1つ達成できてうれしい。次に地元に来るときは、さらに成長した自分を見せたいという新たな目標ができました」と笑顔を見せた。

なお、たむらぱんは3月に東名阪でバンド編成によるワンマンライブ「"mitaina" TOUR」を実施することも決定している。

たむらぱん "mitaina" TOUR

2012年3月21日(水) 東京都 shibuya O-EAST
2012年3月26日(月) 大阪府 umeda AKASO
2012年3月27日(火) 愛知県 名古屋BOTTOM LINE

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