氣志團、J兄貴と一緒に名曲「MY WAY」ロックセッション

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昨日11月24日、氣志團の結成15周年およびメジャーデビュー10周年を記念した対バンライブシリーズ「極東ロックンロール・ハイスクール」の第25弾「~呼ばれて 飛び出て ジェジェジェジェイ!!~ 氣志團 vs J」が東京・SHIBUYA-AXで行われた。

肩を組み「MY WAY」を熱唱するJと綾小路翔。2人の楽しそうな表情がライブの成功を物語っている。(撮影:小川舞)

肩を組み「MY WAY」を熱唱するJと綾小路翔。2人の楽しそうな表情がライブの成功を物語っている。(撮影:小川舞)

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アンコールセッションの様子。(撮影:小川舞)

アンコールセッションの様子。(撮影:小川舞)

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「俺達には土曜日しかない」をパフォーマンスする氣志團。(撮影:小川舞)

「俺達には土曜日しかない」をパフォーマンスする氣志團。(撮影:小川舞)

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コミカルなサブタイトルとは裏腹に、硬派な対バンが約3時間にわたって繰り広げられたこの日。先攻を務めたJは、盛大なoiコールと拍手に迎えられてバンドメンバーとともにステージに現れると、手に持ったペットボトルをフロアに投げ込み、1曲目「break」のイントロを力強く奏で始めた。

スタートダッシュにふさわしいナンバーに、観客のボルテージは早くも最高潮に。Jはゴキゲンなオーディエンスを前に「会いたかったぜ!」と挨拶し、「今夜はイベントを盛り上げにきました。Jを観るのが初めての人もいると思うけど、関係ないから!」と頼りがいのある兄貴ぶりをKISSESにアピールした。

そのあとも「speed」「RECKLESS」とスピーディでハードな楽曲を畳み掛けていったJ。「跳べ!」という煽りが会場に響いた「Vida Rosa」では、フロアが上下に揺れ、大きなoiコールが起こり、クライマックスさながらの熱狂が渦巻く。それを受け、Jは「OK! いい感じだぜ。今日は思いっきり盛り上げるという使命を負ってます。とことんやっちゃうぜ」と宣言。ハンドクラップが鳴り響いた「BUT YOU SAID I’M USELESS」では、タイトなバンドサウンドに攻撃的なボーカルを乗せ、オーディエンスのモッシュやダイブを誘う。

ノンストップな展開は後半に入るとさらに加速し、ライブの定番曲「PYROMANIA」でJが「この渋谷を全部燃やせ!」と叫ぶと大歓声が沸き起こる。間奏ではファンがライターの火と合唱で楽曲の世界観を盛り上げていた。そして「最高の夜になりそうだね。ジャンルは違うけど、熱い思いはひとつ。こんな機会はめったにないから、思う存分騒いで、おかしくなって帰って」と語り「go crazy」「Feel Your Blaze」を連投する。楽しそうにプレイするJを目の前に、オーディエンスの顔にも自然と笑顔が浮かぶ。そして最後はダイブ、モッシュの嵐がフロアで巻き起こる中、約50分におよんだJのステージは終了した。

後攻の氣志團もJの熱いステージに負けてられないとばかりに、タイトなパフォーマンスを繰り広げる。序盤の「ゴッド・スピード・ユー!」から、綾小路翔(Vo)と早乙女光(Dance & Scream)はビシっと決まった振り付けで気合のほどを伺わせる。

最初のMCで綾小路は、おなじみの「オーライ!」のコール&レスポンスでKISSESとJファンを笑わせ、「今日は全員と両思いになってみせる! 俺、必ずここにいる全員をピリオドの向こうへ連れて行くぜ」と宣言するも、次の瞬間には観客の肩を組ませる暴挙に。互いによそよそしくするオーディエンスに向かって綾小路は「KISSESのみんな、パイロちゃんたちに近付いていって!」と無理矢理コミュニケーションを取らせていた。

西園寺瞳(G)と星グランマニエ(G)による息の合ったユニゾンギターが聴きどころの「21世紀パラダイム」を経て、綾小路が再び口を開く。「俺たち氣志團は今年メジャーデビュー10周年、Jさんはデビュー14周年。Jさんにとって大切な14周年という年と、僕らの10周年が合ったんです。今しかないと思ったんです!」とダメもとで出演をオファーしたことを激白。「タイムマシンができたら、あの頃の俺に教えてあげたい。いつかJさんと一緒にできるよって」と同じステージに立っている喜びを明かし、「ホントにこれはみんなのおかげなんです。だって普通に考えてさ、こんな俺らみたいなインチキバンドをJさんが相手にする必要ないし……。でも何かがあるからこの対バンが実現したんだろうし、緊張してるけどがんばります!」と意気込みを語り、オーディエンスのあたたかな声援を浴びた。

バンドの硬派な一面と、楽器隊の熱いセッションが光る「高校与太郎組曲~喧嘩ボンバー~」、ランマがリードボーカルを務める「オールナイトロング」を経て、綾小路と早乙女が特攻服に着替えてステージに姿を見せる。そして過去に競演した筋肉少女帯の「ダメジャンプ」や、ももいろクローバーZの「Chai Maxx」のポーズやえびぞりジャンプを取り入れつつ「俺達には土曜日しかない」を披露すると、名曲「One Night Carnival」へと流れ込んだ。

毎回曲がブレイクするタイミングで過去を振り返っている綾小路は、この日も楽曲にまつわる思い出を熱弁。「この曲をリリースして10年が経ちました。デビューしていろんなことがありました。チヤホヤされたこともありました……」と忙しかった日々を遠い目で語る。そして独り言と前置きしながら、サビを一緒に歌ってくれないJファンに対して「もし歌ってくれなかったらJさんの家のポストにひどく弱った鳩を2羽入れちゃうぞ」と脅し始める。しまいには「Jさんはワイルドだけど、すごく繊細だから、そんなことになったら旅に出るだろうな。対バン相手の変な後輩バンドの曲を歌わないせいで、Jさんの歌が聴けなくなるんだ!」と言い放ち、なかば強引に観客に合唱させていた。

「緊張したあ」という綾小路の言葉から始まったアンコール。「この対バンシリーズ、年間30本あって、ビッグアーティストと対バンする企画なんですが、11月に入ってからビッグ度が増した感じでして。この心臓は剛毛で包まれているんですが、全部抜けまして」と心境を吐露する。そして「一生に1回のお願いをずうずうしくも、もう1回しまして、1曲なんか一緒にできませんかって……」とJを再びステージに呼び込んだ。

笑顔を浮かべたJは、綾小路と抱擁を、光と握手を交わすと「氣志團のことは昔から知ってて。今夜こうして一緒にできるなんて思ってなかった。デビュー10周年おめでとうございます」と後輩バンドを笑顔で祝福。氣志團のメンバーはその言葉に、うれしそうな表情を浮かべる。

アンコールの曲として選ばれたのは、氣志團とJの双方がカバーしているフランク・シナトラの名曲「MY WAY」。パンキッシュなサウンドに乗せて、1番をJが英語で、2番を綾小路が日本語で歌い上げ、JファンもKISSESももみくちゃになりながら奇跡のセッションを見守る。最後は全員が笑顔でオーディエンスに挨拶をして対バンを大団円へと導いた。

氣志團 Presents 極東ロックンロール・ハイスクール

~さよならは11月のララバイ~ 氣志團 vs 吉川晃司
2011年11月29日(火)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00

~星と屑達のステージ~ 氣志團 vs 藤井フミヤ
2011年12月7日(水)東京都 Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00

~三人の若者と六人のおじさんのすべて~ 氣志團 vs フジファブリック
2011年12月13日(火)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年11月26日(土)

~大きなフィートの木の下で~ 氣志團 vs 10-FEET
2011年12月14日(水)東京都 LIQUIDROOM ebisu
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年11月26日(土)

~おれがあいつであいつがおれで~ 氣志團 vs DJ OZMA
2011年12月21日(水)東京都 Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年12月3日(土)

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しょーこ⚡️🔥 @shoko_pyro

@kaoringu みっけたー!ついこの間かと思ったのに、相当前だった…😳
https://t.co/vUGQMUznVt

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