LACCO TOWER、初Zepp DiverCityで迎えた夢のようなフィナーレ

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LACCO TOWERが10月28日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにてライブツアー「遥なる軌跡」の最終公演を行った。

LACCO TOWER「遥なる軌跡~遥なるフィナーレ~」の様子。(Photo by Masanori Fujikawa)

LACCO TOWER「遥なる軌跡~遥なるフィナーレ~」の様子。(Photo by Masanori Fujikawa)

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このツアーはバンドが8月リリースの最新アルバム「遥」を携えて9月より実施していたもの。各公演にサブタイトルが用意されており、最終日のこの日は「遥なるフィナーレ」と付けられていた。

松川ケイスケ(Vo)(Photo by Masanori Fujikawa)

松川ケイスケ(Vo)(Photo by Masanori Fujikawa)[拡大]

バンドはレーザーに照らされたステージに静かに登場すると、軽快な「喝采」のイントロを奏で始める。そして松川ケイスケ(Vo)による「『遥なるフィナーレ』へようこそ!」との言葉を合図にライブをスタートさせた。観客は「手を叩こう」という歌詞の通り盛大なハンドクラップで楽曲を盛り上げる。バンドはさらに疾走感あふれる「未来前夜」を続けて、さっそく場内のテンションを引き上げていった。

LACCO TOWER「遥なる軌跡~遥なるフィナーレ~」の様子。(Photo by Masanori Fujikawa)

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松川が「遥かなたに見える幸せをちょっとでも近付けられたら」とこの日のライブへの思いを語り、バンドは音数の多い「純情狂騒曲」、真一ジェット(Key)がショルダーキーボードを手にフロントへ進み、対して松川がキーボードの椅子の上に立ち上がって歌唱した「傷年傷女」とエッジーなロックチューンをプレイ。中盤には3拍子に乗せて松川が艶やかに歌い上げた「夕顔」やミディアムチューン「葉桜」など、しっとりした楽曲が続けられる。さらにツアーの思い出を和やかに語り合ったあとに届けられた「鼓動」では、塩崎啓示(B)と細川大介(G)がハイタッチして互いの位置を入れ替えるなど、5人は楽曲にあわせてさまざまな表情を見せた。

LACCO TOWER「遥なる軌跡~遥なるフィナーレ~」の様子。(Photo by Masanori Fujikawa)

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ファンが手を掲げた「相思相逢」で感動的なムードを作り上げたのち、松川が「忘れてないかい? 我々のフィナーレですよ!」とファンを焚きつけてライブは後半戦へ。細川の歪んだギターソロが炸裂した「怪人一面相」、松川がシャウトするように声を張り上げた「非幸福論」、重田雅俊(Dr)による力強いドラミングを合図にメンバーがそれぞれダイナミックなプレイを見せた「火花」とアグレッシブな楽曲の連投で観客のテンションは上昇した。

一息つくとメンバーは改めてこの日の感想を口に。LACCO TOWERにとって初めてのZepp会場でのライブであることについて、松川が「上京して初めて行ったライブがZepp TokyoでのTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのライブ。あのときは自分がTRIADに入って、Zeppのステージで歌うとは思いませんでした」と感激した様子を見せた。続けて今作「遥」では初めてプロデューサーを入れたり、バラードナンバーをアルバムの1曲目にしたりとバンドにとって挑戦が多かったことに言及し、「できないことを想像しないで、とりあえず挑戦してみてくれ。俺らはなるべくステージの上から、みんなのそばにいるから」とファンへメッセージを送る。さらにファンへの感謝の思いを述べると「簡単な言葉しか出ないけど、LACCO TOWERをやってきてよかったなと思いました」と溢れ出る思いを語り、5人は「遥」「薄紅」を丁寧に届けた。

LACCO TOWER「遥なる軌跡~遥なるフィナーレ~」の様子。(Photo by Masanori Fujikawa)

LACCO TOWER「遥なる軌跡~遥なるフィナーレ~」の様子。(Photo by Masanori Fujikawa)[拡大]

アンコールではメンバーがバンドの“軌跡”を述べる。塩崎はLACCO TOWERの前身バンドでZepp Tokyoのステージに立ったときのことを回想し「当時『ここにいるお客さん全員が僕らのことを知ってる人だったらもっと楽しかったんだろうなあ』と話していたことを思い出して。感慨深い!」とコメント。重田は「失敗を恐れずやってきてよかったなと思ってます」とこれまでを振り返ったのち、「でもこんなとこで満足してねえでもっと行くんだろ?」とメンバーを焚きつけた。細川は「ツアー終わりたくねえ!」と言い、ESPに制作してもらったと言うオリジナルギターをお披露目して笑顔を見せた。そしてバンドは「灯源」「夕立」の2曲を演奏する。さらにダブルアンコールでステージに登場すると、松川が「本当に夢のようなフィナーレでした。最後に皆さんにプレゼントを」と言い、バンドはこの日のために制作した新曲「花束」を披露。会場を感動的な空気で満たして、約2時間半におよぶツアーの“フィナーレ”を迎えた。

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LACCO TOWER「遥なる軌跡~遥なるフィナーレ~」
2017年10月28日 Zepp DiverCity TOKYOセットリスト

01. 喝采
02. 未来前夜
03. 純情狂騒曲
04. 傷年傷女
05. 擬態
06. 夜鷹之星
07. 夕顔
08. 葉桜
09. 鼓動
10. 葵
11. 共鳴
12. 相思相逢
13. 怪人一面相
14. 非幸福論
15. 火花
16. 遥
17. 薄紅
<アンコール>
18. 灯源
19. 夕立
20. 花束

※塩崎啓示の「崎」は山へんに「立」と書いて「可」の異体字が正式表記。

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