音楽ナタリー

13回目の「COUNTDOWN JAPAN」4日間で約17万人来場

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12月31日、EARTH STAGEでカウントダウンを務めた10-FEET。(写真提供:rockin'on japan)

12月31日、EARTH STAGEでカウントダウンを務めた10-FEET。(写真提供:rockin'on japan)

12月28日から31日の4日間にわたり、千葉・幕張メッセ国際展示場1~11ホールとイベントホールにて、恒例の屋内イベント「COUNTDOWN JAPAN 15/16」が開催された。

今回は4日間合計でのべ180組のアーティストが出演。過去最大である約17万人の観客が来場し、豪華アーティストたちの競演を楽しんだ。

1日目:12月28日

初日のEARTH STAGEのオープニングを飾ったのはゴールデンボンバー。CDJ初登場となる彼らはパンツ一丁でステージに現れ、雪合戦や熱湯風呂など体を張ったパフォーマンスで会場を温めていく。「抱きしめてシュヴァルツ」の曲中では年越しのカウントダウンを勝手に行い、オーディエンスを大いに盛り上げた。レキシは「きらきら武士」「姫君Shake!」など人気曲を披露。ラストの「狩りから稲作へ」ではファンが稲穂を掲げ、EARTH STAGEのフロア一面が稲穂の海となった。Crossfaithindigo la End04 Limited Sazabysらバラエティに富んだロックバンド勢が登場したGALAXY STAGEはcoldrainがトリを担当。約3カ月ぶりの国内ライブとなったこのステージで彼らは「Six Feet Under」「The Revelation」などライブアンセムを矢継ぎ早に投下しオーディエンスを圧倒した。

BABYMETALは神バンドを従え、EARTH STAGEに登場。重厚なメタルサウンドに乗せた力強い歌声とキュートなダンスでフロアを魅了した。この日のEARTH STAGEのトリを飾ったASIAN KUNG-FU GENERATIONは「リライト」や「Easter / 復活祭」、「ソラニン」など新旧織り交ぜた楽曲群でライブを展開。途中MCで後藤正文(Vo, G)は「南米とヨーロッパのツアーに行ったとき、日本のお客さんが一番シャイだと思った。でも今日見てたら、そんなことないな!」とうれしそうに語った。そして「Wonder Future / ワンダーフューチャー」で本編終了後、鳴り止まない拍手に応えメンバーが再登場。アンコールでは「遥か彼方」を演奏し、大熱狂のうちに1日目を締めくくった。

2日目:12月29日

EARTH STAGEのトップバッター・グループ魂は「それでは今年最後の身体検査の時間だ。おっぱい元気? 幕張のおっぱい元気?」と煽り、最新アルバム「20名」の収録曲などを次々と投下。キュウソネコカミは「スター・ウォーズ」のテーマ曲に乗って、ライトセーバーを手にしたヤマサキセイヤ(Vo, G)をほかのメンバーが担いでGALAXY STAGEに登場し、大歓声を浴びる。彼らは会場に入りきれないファンも気にかけつつ「ファントムヴァイブレーション」「ビビった」などキラーチューンで観客を熱狂させた。そのほかGALAXY STAGEにはBIGMAMAKEYTALKTOTALFATらが登場。シンガロングを煽ったり、コール&レスポンスを行ったりと、フロア全体を巻き込んだパフォーマンスでオーディエンスを楽しませた。

今回初めてEARTH STAGEの舞台に立ったでんぱ組.incは、「W.W.D」をはじめとする人気曲を披露。ASTRO ARENAでは2月に公開される宮藤官九郎監督の映画「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」のスペシャルステージが展開され、映画の出演者である神木隆之介らが撮影中のエピソードなどを語る。本作の主題歌「TOO YOUNG TO DIE!」を手がけたKYONO率いるWAGDUG FUTURISTIC UNITYも登場し、劇中では長瀬智也扮するキラーKらのバンド・地獄図(ヘルズ)が演奏している主題歌「TOO YOUNG TO DIE!」をプレイ。今回がCDJ初登場となるTETSUYAはハイテンションなパフォーマンスでMOON STAGEを熱くさせた。

2日目のEARTH STAGEのトリを務めた[Alexandros]は「Adventure」でライブを開始。「Starrrrrrr」「ワタリドリ」などライブアンセムが繰り出されるたびにフロアから大歓声が沸き上がる。アンコールで川上洋平(Vo, G)が「12/26以降の年末ソング」を弾き語り、バンドはそのままキラーキューンの「city」へと突入。最後に「Dracula La」をプレイし、大合唱を巻き起こして2日目のフィナーレを飾った。

3日目:12月30日

3日目GALAXY STAGEの1番手を飾ったのは、今回がCDJ初出場となったWANIMA。1曲目の「いいから」でKENTA(Vo, B)が「オラ! 目え覚ませー!」「みんな手振って!」と何度もオーディエンスを煽っていく。途中MCでKENTAは「楽しくて天に召されそう!」「去年の今ごろはTwitterで“CDJ”ってずっと検索してて、めっちゃ悔しい思いしとって……! みんなのおかげで、今年ワンチャン狙えました!」とうれしそうに感想を述べた。2年ぶりの登場を果たした東京スカパラダイスオーケストラはEARTH STAGEでパフォーマンス。「ルパン三世'78」「DOWN BEAT STOMP」などのほか、尾崎世界観(クリープハイプ)をゲストに迎えた「爆音ラヴソング」で会場を盛り上げた。10月の出産後初のライブとなった大森靖子はMOON STAGEに登場し、まずはアコースティックギターのソロで「PINK」を披露。「少女3号」からはバックバンドも参加し、ダイナミックなサウンドを会場に響かせた。また「新宿」演奏後、大森は「みんなに気持ちいい音楽を提供できますように!」と2016年の意気込みを語りつつ、微笑みながら客席を見渡していた。

GALAXY STAGEに登場した電気グルーヴは「Shangri-La」や「Baby's on Fire」など新旧さまざまなラインナップでライブを展開。「N.O.」では石野卓球とピエール瀧が「気を付けろ、撃たれるぞー!」「大丈夫か瀧ー!」「せっかくの年末なのにー!」とハイテンションな寸劇を披露し、観客の笑いを誘った。EARTH STAGEのトリを務めたサカナクションは、山口一郎(Vo, G)が両手を掲げ歌唱した「ミュージック」、舞妓風の衣装を着たダンサーが登場しステージを彩った「夜の踊り子」などでオーディエンスを沸かせた。MCで山口は「草刈愛美ちゃんが妊娠しておりまして、1年半あまり活動を自粛してましたが、無事帰ってきました!」「1、2年ライブやってないのに、こんなにたくさんの人が集まってくれるなんて!」とコメント。さらに台湾公演と幕張メッセ公演の開催も発表し、「新宝島」とアンコール「Aoi」で3日目を締めくくった。

4日目:12月31日

いよいよ最終日となった31日のEARTH STAGEは、the HIATUSによる雄大なアンサンブルで幕を開ける。GALAXY STAGEのトップバッターを務めたPOLYSICSは、ハヤシ(G, Vo, Syn, Programming)によるおなじみの「トイス!」に加え「しわーす!」という年末バージョンの挨拶で観客を盛り上げた。その後も「(年越しの)10-FEETに体力残してる奴は誰だこの野郎! 俺のほうが10-FEET好きだからなこの野郎!」「俺はおめえたちにI Love Youって言いたいんだ!」という山口隆(Vo, G)の叫びでオーディエンスを大いに沸かせたサンボマスター、「こんな田舎もんを呼んでくれてありがとうございます」という感謝の思いとともに、裏打ちのリズムが印象的な「Take Me Back」や力強いドラミングが轟く「Hope」を届けて観客を熱くしたSHANK、「『それって、for 誰?』part.1」「十字架You and I」でグルーヴ感のある演奏を見せたのち、小出祐介(Vo, G)がこの日活動を再開させるART-SCHOOLに対して喜びを語ったBase Ball Bearなど、さまざまなアクトがカウントダウンへの高揚感を高めていく。

ASTRO ARENAに登場したSuchmosは心地よいアンサンブルでオーディエンスを揺らし、清 竜人25は清竜人の「お前ら全員わしと結婚せえ!」という声から、ミュージカルのような怒涛のパフォーマンスを繰り出し観客を魅了。水曜日のカンパネラのコムアイは「じゃあ温泉の歌から始めますね」と「ディアブロ」からラフにライブを開始し、「いい湯だね いい湯だね」のコール&レスポンスや、服をまくり上げてお腹を見せるお茶目な仕草で客席を盛り上げる。EARTH STAGEに登場したBUMP OF CHICKENは「第66回NHK紅白歌合戦」に中継された「ray」のパフォーマンスを経て、「スノースマイル」を優しいアンサンブルで届ける。藤原基央(Vo, G)は「こんなに幸せな大みそかがあるっていうことを今日まで知らなかった。本当にみんなありがとう」とファンに感謝を表した。その後彼は「知ってるだろうか? 古から伝わる『オーイエーアハーン』っていう言葉を」とオーディエンスの笑いを誘い、「天体観測」でライブは締めくくられた。

カウントダウンはEARTH STAGEを10-FEET、GALAXY STAGEをCzecho No Republic、COSMO STAGEをシシド・カフカ、MOON STAGEをplenty、ASTRO ARENAをDJダイノジがそれぞれ担当した。10-FEETは「VIBES BY VIBES」を皮切りに次々と激しいナンバーを投下。「お前らと年越すぞー!!」と興奮した様子を見せたTAKUMA(Vo, G)は「俺はキュウソネコカミとかBRAHMANみたいにみんなの上に乗って思いを伝えるぞー!」と叫び客席に降りようとするも、袖から出てきた大勢のスタッフに取り囲まれる。その後スタッフの中から飛び出し、猿の全身タイツ姿へと変貌した3人はカウントダウンを実施。年越し1発目の「RIVER」を経て披露された「super stomper」ではMAN WITH A MISSIONのTokyo Tanaka(Vo)とJean-Ken Johnny(G, Vo, Rap)が飛び入り参加し、“動物だらけ”のステージでオーディエンスをヒートアップさせた。

EARTH STAGEのトリを務めたBLUE ENCOUNTは、古村大介(G)の怪我により出演できなかったNICO Touches the Wallsの代打として出演。NICO Touches the Walls「THE BUNGY」のカバーを力強く届けて観客を喜ばせた。GALAXY STAGEのラストを飾ったのは2015年2月の東京・新木場STUDIO COAST公演を最後に活動を休止していたART-SCHOOL。木下理樹(Vo, G)は「1年ぶりに帰ってきました。ART-SCHOOLといいます」と挨拶し、戸高賢史(G)は「ひさびさなんで魂をぶつけるような感じでやってみようかなと思います」と意気込んだ。その言葉通りバンドは「MISS WORLD」で轟音を響かせ、本編ラストの「FADE TO BLACK」では木下が叫ぶように歌唱し場内に壮絶な余韻を残した。そして29:00をもち、4日間にわたって幕張を熱狂させた13回目の「COUNTDOWN JAPAN」は幕を閉じた。

なお、この4日間の模様をまとめた「『COUNTDOWN JAPAN 15/16』総集編」が、2月にWOWOWで放送されることが決定。1月30日に発売される雑誌「ROCKIN'ON JAPAN」2016年3月号には、フェスの詳細レポートやセットリスト、ライブ写真を掲載した別冊付録が付く。

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