第18回東京フィルメックス開幕、原一男「皆さんも審査するつもりで観て」と呼びかけ

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第18回東京フィルメックスの開会式が、本日11月18日に東京・TOHOシネマズ 日劇で行われた。

原一男

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第18回東京フィルメックスのポスタービジュアル。

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東京フィルメックスは、アジアを中心とした世界各国の独創的な作品を上映する映画祭。コンペティション部門にはアジアの新進作家たちが2016年から2017年の間に製作した9本の作品がラインナップされている。開会式には同映画祭ディレクターの林加奈子のほか、国際審査員たちも出席した。

開会宣言をする林加奈子。

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審査委員長の原一男は10月に行われた本映画祭のラインナップ発表記者会見を述懐し、「コンペティション部門のノミネート作品が発表されるのを聞きながら挑発されている気持ちになりました。あなたたちは作品と向き合って読み解く映画的センスを持っているの?と言われているような」と語り出す。原自身、映画制作に関わって40年以上になるが、いまだに作品を世に出すときは「自分たちが作ったこの映画をあなたたちは読み解けるのか?と挑発する気持ちがあります」という。

左からエレン・キム、國實瑞惠、原一男、ミレーナ・グレゴール、クラレンス・ツィ。

左からエレン・キム、國實瑞惠、原一男、ミレーナ・グレゴール、クラレンス・ツィ。[拡大]

そして「ただ映画を楽しんで観るだけではもったいない。観客の皆さんも審査するつもりで観てほしい。皆さんと我々が審査した作品をそれぞれ比べてみて、どちらが深く作品を読み解いているか競ってみませんか?」と異例の提案。「そういう気持ちで映画を観るのはスリリングなこと。選考結果を発表する際、俺のほうが理解しているよ!と火花を散らすような緊張感を持って映画を観る。そんな体験をここでしてほしいし、私たちも自分の生き方を懸けて審査したいと思っております」と誓うと、会場から拍手が巻き起こった。開会式には審査員の國實瑞惠、エレン・キム、ミレーナ・グレゴール、クラレンス・ツィも出席した。

「ニッポン国VS泉南石綿村」 (c)疾走プロダクション

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第18回東京フィルメックスは東京・有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇にて11月26日まで開催。なお原の新作ドキュメンタリー「ニッポン国VS泉南石綿村」は特別招待作品として11月25日に上映される。

第18回東京フィルメックス

開催中~2017年11月26日(日)東京都 有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇、東京国立近代美術館フィルムセンター

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