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又吉直樹(ピース)の同名小説を実写化した本作は、漫才の世界でくすぶる青年・徳永と、あほんだらというコンビを組む先輩芸人・神谷が出会い、葛藤しながら歩み続ける姿を描いた青春譚。菅田が徳永、桐谷が神谷を演じたほか、2人を見守る真樹に木村、徳永の相方・山下に川谷、神谷の相方・大林に三浦が扮している。
普段からお笑い好きで芸人を演じることにプレッシャーがあったという菅田は、「でも板尾さんがOK出してくれたらええんかなっていうのと、修士さんがツッコんでくれたらいかなる状況でも笑いが起こると信じていたので安心感はありましたね」と述懐。また撮影前に公園やカラオケで漫才の練習をしたという桐谷は「やっぱり人前で漫才をしないと、芸人としての“勘”が身に着かないんですよ」と続け、ヨシモト∞ホールで若手芸人や構成作家を前にネタを披露していたことを明かした。
撮影前に板尾から「金髪にしてほしい」と頼まれたという木村。板尾は「原作を読んだときから真樹は金髪というイメージがあって。聞くところによると木村さんは、人生で初めての金髪だったみたいです。彼女の役に対する意気込みには感謝しています」と称賛し、木村は「でも主演の2人が本当に素敵な空気感を作られてて、私はもうそこにいるだけでよかったんです」と撮影を振り返った。
「ツッコミ担当は芸人の経験者を」という板尾のこだわりから、キャスティングされた現役漫才師の川谷と、かつてトライアンフというコンビで芸人をしていた三浦。菅田との共演を川谷が「ほんまに菅田さんとコンビ組みたいなあって。もとのコンビに戻りたくないですもん」と話すと、板尾は「お前の相方、気持ち悪い顔してるもんなあ」と、この場にいない川谷の相方である小堀裕之をいじる場面も。さらに板尾が三浦に「どんなネタやってたんやっけ?」と振ると、三浦は「フランスパンで相方を無言でどつきまわして、最後に『よし! これで君も今日からフランス人だ』っていう(笑)」と説明。桐谷はその過激さを「ちょっとあほんだらぽさもあるな(笑)」と分析した。
最後に本作の見どころを菅田が「クライマックスで漫才するシーンがあるんですけど、そのときの修士さんの顔が、もう墓場まで持って行きたいくらい大好きで。そこはぜひ観てほしい。もう感情があるのか、ないのかようわからんいい顔があるんです」と話すと、川谷は「それ褒めてるんですか……?」とツッコむ。すると菅田は「もう漫才を20年以上やってる人にしか出せない、切なさと本気がにじみ出てましたね」と語った。
「火花」は11月23日より全国でロードショー。
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- 「火花」公式サイト
- 「火花」予告編第2弾
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