ホラー作家の梨が原案・監修を手がけ、ホラーテクノロジーカンパニー・闇とタッグを組んだショートドラマ「マルクト ~あなた、誰ですか?~」の配信がショートドラマアプリ・BUMPでスタートした。
本作は、MBSで放送されているテレビ番組「マルクト情報テレビ」のメインストーリーとして製作された。「マルクト情報テレビ」では、秘密国家・マルクトによる常軌を逸したプロパガンダCMや番組映像を放送。ショートドラマでは大学生インフルエンサー・朝比奈まひるが、失踪した先輩を追ってトンネルに潜り込んだことからマルクトに迷い込むさまが描かれる。そこには、クローン化した若者が首に埋め込まれた“ノード”と呼ばれるチップによって感情や行動が24時間監視・データ化されるという徹底した管理社会が広がっていた。やがて、まひるも管理下に置かれ、国民によって生死を選別されていく。
「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」の
「マルクト ~あなた、誰ですか?~」は全30話で構成。YouTubeでは、予告編のほか1話から8話を観ることができる。なお「マルクト情報テレビ」は毎週土曜26時1分から放送されており、オンエア直後からTVer(ティーバー)およびMBS動画イズムにて配信される。
ドラマ「マルクト ~あなた、誰ですか?~」予告編
ドラマ「マルクト ~あなた、誰ですか?~」第1話~第8話
中井友望 コメント
リアルなように見えて全然リアルじゃない、難しい話でした。
シーン毎に、今自分はどういう状況なんだろうと思い返して、監督とも確認しながら撮影を進めていきました。
このマルクトの世界に行ってみたいと思うような、アトラクションみたいで面白い作品になりました。
見た人同士が「これってこうじゃない?」とか考察しながら楽しめると思います。是非ご覧ください。
登坂淳一 コメント
長らくテレビの世界にいますが、こういった話を見た事が無く、なんだか変な話だなと思いました(笑)
撮影では、当初感じていた違和感が段々と自然になってきて、この不思議な感覚は何だという思いに囚われました。
あまり考え過ぎずに、力まずに、この不思議な世界に没入してもらえたら嬉しいですね!
青山なぎさ コメント
初めてのドラマ出演でしたが、皆さんすごい集中力で撮影に臨まれているなと感心しました。
登坂さんにも優しくリードして頂き、温かい現場でした。
地上波の番組とショートドラマで視点が違うのが面白いポイントなので、どちらも見比べて頂けると楽しめると思います。
山口龍大朗 コメント
「梨」さん原案の初ドラマ化。そしてこれまでにないショートドラマと地上波連動企画になっています。
ホラー、コメディ、アクション? 恋愛、冒険、SFなどジャンルレスな内容です。
どんなドラマだ?と思ったあなた。是非見てください。
とにかく、スタッフキャストが一丸となって作り上げた見たことないおかしなおかしな世界です。
主人公が奇妙な体験をしていく姿を見ながら「梨」ワールドを存分にお楽しみください。
梨 コメント
地上波でCMからスタートした理由について
トラウマCMみたいなのが結構昔からあったりするじゃないですか。ああいうものって単なるドラマとかとはまた違う、無機質な怖さみたいなのがあるなと思っていて。短いけれどめちゃくちゃ印象に残る。つまり「CMって言ってみれば究極のもうショート番組だ」っていうのを考えたときに、じゃあそのCMだけで番組を構成して、突然CMの枠でなんか流したらなんか面白いんじゃない?みたいになったんです。なので、最初はCMばっかりになりました。
そして「広告したいやつらがやばい」っていうところでのホラーを作れたら、それはフォーマットとも合っているし、いわゆる幽霊的なホラーとは違う異質感も出せるし、意外と面白いんじゃない?っていう風になり、そこがうまいことカチッてはまった結果、“CM SF ディストピア番組”が生まれました。
テレビは昔から言われているメディア論的な言い方をすると、ええ、受動的なメディアなんですよ。なので、「見させられているということを自覚させられる怖さ」「理解らせられている怖さ」っていうのをかなり意識的に盛り込みました。フェイクだと分かった上で、テレビCMという構造自体の面白さみたいなところを、うまいことハックして作れたんじゃないかと思います。
連動するショートドラマについて
地上波の方は、CMとしての怖さ、とにかく嫌なものを見させられたっていう怖さが重点にあるんですけれども、ショートドラマに関しては完全に起承転結があって、キャラクターもいてっていうかなり楽しみやすいもうエンタメとしてホラードラマとして楽しいものとして作っているので、映像作品としてかなり楽しいものに仕上がっているなという風に思ったので、特にそういうフェイクドキュメンタリーのそれこそ楽しみ方がよくわかんないよという方がいらっしゃったりとかした場合は、最初にショートドラマを見ていただくっていうのもいいかもしれないです。
フェイクドキュメンタリーって、視聴者に対して「これは本物だ」というフリをしてくださいって視聴者に投げかけているに等しいことなんですよね。なので、そのフリができる視聴者だけが楽しめるメディアだとされてきたっていう課題があったんです。
「あ~、そういう国家があるのね、だけど、それは作り物なのね」っていうことがわかって、それを作り物として楽しむフリができる人だけが楽しめるっていう風になってたら、観てくれる層が狭くなっちゃうじゃないですか。だからこそ今回、連動したショートドラマも生まれたので。
受動的ではなく能動的に楽しめる媒体として、そのインターネット上のショートドラマでアナザーストーリーみたいなものを作って、両軸で楽しんでいただきたくて作っています。
Tomonori Shinoda @titensan
プロデューサーを務めたドラマが配信されました◎
是非! https://t.co/qiPCRkFl7Z