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安田顕、「俳優 亀岡拓次」舞台挨拶で「電車に乗っても気付かれない」とこぼす

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「俳優 亀岡拓次」公開初日舞台挨拶の様子。左から横浜聡子、麻生久美子、安田顕、戌井昭人。

「俳優 亀岡拓次」公開初日舞台挨拶の様子。左から横浜聡子、麻生久美子、安田顕、戌井昭人。

本日1月30日、「俳優 亀岡拓次」の公開初日舞台挨拶が東京・テアトル新宿で行われ、キャストの安田顕、麻生久美子、監督の横浜聡子、原作者の戌井昭人が登壇した。

MCから「去年は助演男優賞にノミネートされたり、名脇役といっても過言ではありませんね」と称賛され、「いやいやいや……何をおっしゃいますやら」と恐縮する安田。「ノミネートはされるんですけどねえ。戌井さん、ノミネートはされるけど受賞できないってどのような気持ちですか?」と、これまで5度芥川賞候補に選ばれているものの受賞に至っていない戌井に質問を投げかけ、笑いを誘う。

俳優としてブレイク中であることに話題が及ぶと、安田は「もうちょっとそう感じさせてくれよと思いますね」とコメント。「今日も舞台挨拶のために山手線に乗ったんですけど」と話し始めると、麻生が「えっ?」と意外そうな顔を見せ、来場者たちも驚きの声を上げる。安田は「当たり前じゃないですか、そんなの」と当然のことのようにトークを続け、「どれぐらい気付かれるんだろうと思って、電車乗ってばっと帽子取ったんですけど、ひとっつも気付かねえ!!」とぶちまけ爆笑を巻き起こす。

麻生は撮影現場での安田について、「全然こんな面白い人じゃなかったです!」と率直に述べ、「撮影中はセットの一部みたいにじっと座ってらして(笑)。休憩中も動かないじゃないですか」と回想。「そのときと宣伝活動のときのギャップに驚いてます」と笑う。安田は映画の中での麻生について「ほんときれいに映ってますよ」と称賛。来場者から笑いが起こると、慌てて「今もきれいですけど。別に(『面白い人じゃなかった』と言われたことについて)やり返したわけじゃないですよ。こんなにきれいな方だとは思いませんでした」と必死にフォローした。

横浜は、安田の亀岡拓次へのなりきりぶりを「役なのか安田さんなのかわからないことがあった」と絶賛。安田は「亀岡拓次は自分自身に近いから助かりましたけど、オカマちゃんを演じたときはずっと役が抜けなくて。今も抜けてないんですよ。普通に荷物を持てばいいのに、こっちのほうが楽だと思う自分がいる」と、女性のようにバッグを持つしぐさをしてみせた。

最後に安田は、「私と『俳優 亀岡拓次』の関わりは1年足らずしかありません。でも横浜監督はもっともっと前から情熱を持って取り組んでおられましたし、戌井さんの原作がなければこの映画はありません。手前味噌ですが、完成した作品を観たときには心から面白いと思いました。本当にお客様の皆様、足を運んでいただいてありがとうございます」と挨拶。立ち見客も出るほど盛況の会場から温かい拍手を贈られていた。

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