浅野忠信、「あん」トークイベントで永瀬正敏に優しく坊主頭をなでられる

6月15日、東京・シネスイッチ銀座にて「あん」トークイベントが行われ、ゲストの浅野忠信と監督の河瀬直美が登壇した。

「あん」は、小さなどら焼き屋を舞台に、雇われ店長の千太郎とそこで働くことになった老女、徳江の心の交流を描くヒューマンドラマ。千太郎を永瀬正敏が、徳江を樹木希林が演じている。

浅野は10代の頃、ジム・ジャームッシュの「ミステリー・トレイン」に出演している永瀬を見て「海外の監督の作品に出る俳優が日本にいるんだ」と、強烈な憧れを抱いていたそう。河瀬は「あん」撮影中に永瀬の演技をモニターで見ながら「コンタクトレンズが取れるぐらい泣いた」と告白。そして「そんな千太郎が、この会場にいるという情報が入っています。永瀬正敏さん、いらっしゃいますか？」と呼びかける。拍手に迎えられながら登場した永瀬を、浅野は「まったく聞かされていなかった」と驚きつつ満面の笑みで出迎えた。「皆さん、わざわざ来てくださりありがとうございます」と客席にお辞儀し、浅野の坊主頭をさすって笑いを誘う永瀬。台湾で自身の写真展の初日を迎えていたが、浅野が本イベントに登壇することを聞いて、急遽帰国したという。

トークも終盤に差し掛かり、MCから浅野と永瀬の共演作を撮る可能性があるか聞かれた河瀬は、「浅野くんがよければ」と返答。すると浅野は「今日はそのために来たようなもんですから！」と意気込みを見せ、会場から割れんばかりの拍手が湧き起こる。最後に、永瀬が浅野に「来てくれて、本当にありがとう。僕は（浅野が出演している）『岸辺の旅』観に行きます！」と感謝の辞を述べ、イベントは終了した。

このイベントは6月14日から16日にかけて3夜連続で男性ゲストと河瀬がトークを行うもので、第1夜には斎藤工が登壇した。第3夜は、写真家のレスリー・キーを迎えて行われる。