新作“純”狂言集「マリコウジ」東京へ、茂山童司「演劇やお笑いがお好きな方もぜひ」

「新作“純”狂言集マリコウジ2024」が、昨日6月22日に京都・大江能楽堂で開幕した。

「マリコウジ」は、狂言の系譜を未来に向けてより一層発展、継承するべく、伝統的な狂言の形式を使った新しい作品を生み出すための会。今回は2作の書き下ろし新作狂言と、故・二世茂山千之丞が復曲した大蔵流唯一の一人狂言「独り松茸」をもとに、茂山千之丞（茂山童司）が改作した「独り松茸～改～」が上演される。

茂山茂と茂山宗彦が出演する新作「ぶほうこうっ！」は、無断欠勤が続く太郎冠者の家へ主人が叱りに行くというあらすじで始まる「不奉公物」をもとにした作品。千五郎と茂山逸平が出演する新作「出家山立」は、旅の僧と山立（山賊）を巡る物語が展開する。また千之丞の「独り松茸～改～」では、男が1人で山に入り、松茸を取る様子が描かれる。

作・演出を手がける童司は「京都公演も盛況に終わり、週末の東京に向けてさらにブラッシュアップして持っていきたいと思います。狂言ファンだけでなく、演劇やお笑いがお好きな方もぜひ一度マリコウジ観にいらしてください！」とコメントしている。

上演時間は休憩15分を含む約1時間35分。京都公演は昨日6月22日で終了し、29日には東京・セルリアンタワー能楽堂公演が行われる。