本作はスーザン・ヒルの同名小説を、スティーブン・マラトレットの脚色、ロビン・ハーフォードの演出で舞台化したホラー演劇。1987年にイギリスで初演されて以来、世界40余国で上演されており、イギリス・ロンドンのフォーチュン・シアターでは昨年まで約34年間のロングラン公演が行われていた。
日本ではPARCO劇場で、1992・1993年に斎藤晴彦&萩原流行、1996年に斎藤&西島秀俊、1999年、2003年、2008年に斎藤&上川隆也、2015年に岡田将生&勝村政信のペアで上演され、2008年9月にはフォーチュン・シアターで斎藤&上川による日本語上演が1週間限定で行われた。日本で約9年ぶり、8度目の上演となる今回は、オリジナル版を手がけたハーフォード、そしてアントニー・イーデンが演出を担当する。
舞台はヴィクトリア様式の小さな劇場。中年の弁護士キップスは、青年時代に経験した恐ろしい出来事を劇場で語ることで、その悪夢から逃れようと試みる。キップスが雇った若い俳優は、自分が“若き日のキップス”、キップスが“キップスが出会った人々”を演じることを提案。2人が過去の出来事を再現する“芝居”が始まった……。
ヤング・キップス役の向井は「劇中劇という形式なので、お客様は観客であり出演者でもあります。その境目を感じないような瞬間がたくさんありますので、是非一体感を楽しんでいただきたいです」と呼びかける。また「勝村さんとは共通の趣味もあり共演本数以上に仲良くさせていただいています。何でも相談でき、何でも受け止めてくださる方なので稽古も楽しく重ねていけると思います」と信頼を寄せた。
オールド・キップス役の勝村は「この芝居は世界一恐ろしい舞台でありながら、とても楽しい舞台です。世界でも類を見ない、ロングランを続けた作品です。演出のロビンさんの、大胆で緻密な魔法を、皆様、是非劇場に足を運んで、目撃してください。生涯忘れることができなくなるでしょう」と期待を語った。
本作は大阪・福岡・愛知でも上演される予定。東京公演のチケット一般販売は3月23日にスタートする。
向井理コメント
2人芝居ということでプレッシャーを感じていますが、あまり意識しすぎず楽しんで演じたいと思っています。勝村さんとは共通の趣味もあり共演本数以上に仲良くさせていただいています。何でも相談でき、何でも受け止めてくださる方なので稽古も楽しく重ねていけると思います。文化を発信し続ける街、PARCO劇場で上演されることにも意義を感じています。劇中劇という形式なので、お客様は観客であり出演者でもあります。その境目を感じないような瞬間がたくさんありますので、是非一体感を楽しんでいただきたいです。劇場でお待ちしております。
勝村政信コメント
演劇界の宝とも言える戯曲が再演されることになりました。日本でもたくさんの方が、この作品にかかわり、バトンをつないで来ました。幸運にもそのバトンを、今回向井理さんと僕が、受け継ぐことになりました。この芝居は世界一恐ろしい舞台でありながら、とても楽しい舞台です。世界でも類を見ない、ロングランを続けた作品です。演出のロビンさんの、大胆で緻密な魔法を、皆様、是非劇場に足を運んで、目撃してください。生涯忘れることができなくなるでしょう。
舞台「ウーマン・イン・ブラック」
2024年6月9日(日)~30日(日)
東京都 PARCO劇場
※大阪・福岡・愛知公演あり。
原作:スーザン・ヒル
脚色:スティーブン・マラトレット
翻訳:小田島恒志
演出:ロビン・ハーフォード、アントニー・イーデン
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