「水いらずの星」は、瀬戸内海に面した香川県坂出市を舞台に、絶望の淵に立つ女と男の6年ぶりの再会を描いた物語。
映画「水いらずの星」では、原作の戯曲に魅せられた
映画化に際し、原作者の松田は「戯曲は演劇のためだけではなく、映画に適応されてこそ強度を生むことが実証されたのではないか。演劇と映画の幸福な時間があった」と本作の魅力を語っている。松田のコメント全文、主演の河野と梅田、監督の越川によるコメントは以下の通り。
※映画「水いらずの星」はR15+指定作品。
河野知美コメント
赦し合う事。安心させてあげる事。ありのままを受け止めてあげる事。生きてあげる事。誰に対しても出来ることじゃない。傷だらけになってもなお、一緒にいたい。そんな女と男の喜怒哀楽の波に身を委ねた先に、きっと会いたい人の顔が浮かぶ。そんな作品になりました。どうか、劇場にてご鑑賞いただけますと幸いです。
梅田誠弘コメント
人と人が一緒にいるということは言葉で説明できる理由は少なく、良いことやどうしようもないことがいろいろ混ざり合って繋がっていると感じます。松田さんの脚本はその言葉にできないもので埋め尽くされており、越川さんの監督でそのときでしか起こらないドラマを形にして頂きました。男と女が生きた世界を皆さまに感じて頂けたらと思います。
越川道夫コメント
この「水いらずの星」というふたりの男女の物語を、このうえなく美しい映画にしなければならないと思い、一心不乱に作り上げました。そして、そうやって完成した映画を海に煌めく波光の中に戻さなければ、と。
松田正隆コメント
傷にふさわしいものになること。映画の中の二人は、まさにそのことを実践していた。部屋と身体が同化し、画面に肌触りを創り出していた。海と光が境目を失い、時間の流れが止まって見えた。戯曲は演劇のためだけではなく、映画に適応されてこそ強度を生むことが実証されたのではないか。演劇と映画の幸福な時間があった。
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松田正隆の戯曲「水いらずの星」が映画化、11月に劇場公開(コメントあり)
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