中井貴一&キムラ緑子、内館牧子の“定年小説”「終わった人」を朗読

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リーディングドラマ「終わった人」が、8月23日に東京・亀戸文化センター カメリアホール、31日から9月3日まで東京・草月ホールで上演される。

中井貴一

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内館牧子の小説「終わった人」(講談社文庫)は、出世コースから外れ、そのまま定年を迎えた田代壮介らシニア世代を描いた作品。笹部博司が台本・演出を手がけるリーディングドラマ版には、中井貴一キムラ緑子が出演する。

キムラ緑子

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出演決定に際し、中井は「私の同級生達も、年齢的に『終わった人』の門口にさしかかっています(笑) それに反し、俳優という仕事は幸か不幸か『終わった人』になるかならないかは自己判断。故に、ここからが、大きな人生へのチャレンジになる様な気もしています」と心境を明かす。キムラは「誰にでも何かしらを思い浮かべて共感できるのではないかしら。この面白い(切ない?)脚本をそのまま、お伝えするために後は稽古でジタバタするのみです(笑)。いろんなことを想像していただくために、届く言葉でしゃべりたいと思っています」と意気込みを語った。

亀戸文化センター カメリアホール公演はプレビュー公演となり、草月ホール公演のほかにも全国ツアーが予定されている。

中井貴一コメント

私の同級生達も、年齢的に「終わった人」の門口にさしかかっています(笑)

それに反し、俳優という仕事は幸か不幸か「終わった人」になるかならないかは自己判断。

故に、ここからが、大きな人生へのチャレンジになる様な気もしています。

そのチャレンジの初めとして、リタイアというアメリカ的な発想が苦手な同胞達に、

共感と可笑しみを与えられる様、朗読させて頂きます。

キムラ緑子コメント

台本読んで、泣けてきました。どの人も正直で、本音と本音がぶつかってる。それが生で面白いんです。リーディングってあまり生っぽくならない方がいいのかな、と勝手に思っていましたけど、この台本はそうではない気もしています。愛情があるから、ぶつかりあい、なんとかしたいと思う。誰にでも何かしらを思い浮かべて共感できるのではないかしら。この面白い(切ない?)脚本をそのまま、お伝えするために後は稽古でジタバタするのみです(笑)。

いろんなことを想像していただくために、届く言葉でしゃべりたいと思っています。

内館牧子コメント

小説「終わった人」を書いた時、どれほど多くの読者から言われたかわからない。

「あの主人公は、自分がモデルだろう」

友人知人はもとより、全国津々浦々の会ったこともない方々からも言われたのだから驚いた。

モデルはまったくいない。私が創り上げた主人公である。

ただ、これほど多くの方々が自分に重ねたということは、定年後の男たちの心理、情況がいかに現役時代と違うかを物語っている。

どんな職種であれ、第一線で働いてきた男たちが、定年と同時に「終わった人」になる。

すでに下の世代が会社を、組織を動かしている。まだまだ能力も技術もあるのに「お引き取り下さい」になるのだ。かけられる言葉も「お元気そう」とか「若々しい」とか「お変わりないなァ」とかジイサン仕様になる。

こんな「終わった人」の悲哀とあがきを中井貴一さんが、そしてそんな夫と関係なく自分の人生を組み立てていく妻をキムラ緑子さんが演じる。原作者としてワクワクする。楽しみでたまらない。そして全国津々浦々の「終わった人」たちは観て、「やっぱりモデルは自分だ」と思うだろう。大成功というものである。

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リーディングドラマ「終わった人」

2023年8月23日(水)※プレビュー公演
東京都 亀戸文化センター カメリアホール

2023年8月31日(木)~9月3日(日)
東京都 草月ホール
ほか

原作:内館牧子「終わった人」(講談社文庫)
台本・演出:笹部博司
出演:中井貴一キムラ緑子

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よんだぶ シャドウバン?もう、どうでも良いです @yondabu

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