「悲劇喜劇」賞は、選考委員と批評・評論家の劇評意欲を刺激する優秀な演劇作品を顕彰することを目的とした賞。今回は、鹿島茂、杉山弘、辻原登、濱田元子の4名が選考委員を務めた。贈賞式は3月27日に東京・明治記念館で行われ、受賞作には、正賞として雑誌「悲劇喜劇」にちなんだ賞牌と、副賞として100万円が贈呈される。選考過程の採録と、選考委員それぞれが推薦する作品の劇評は、4月7日発売の「悲劇喜劇」(早川書房)5月号に掲載される。
昨年9月に東京・文学座アトリエで上演された「スリーウインターズ」は、クロアチア出身の劇作家テーナ・シュティヴィチッチの作品。物語は1945年、1990年、2011年の3度の冬を行き来しながら展開し、クロアチアの首都・ザグレブに建つ蔦の絡まる屋敷を舞台に、時代の波に翻弄されながらも強く生きる女性たちの人間ドラマが描かれた。演出を
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くまちん(弁護士中村元弥) @1961kumachin
納得の受賞。観劇して良かった
第7回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞に文学座「スリーウインターズ」 https://t.co/OYXfToLDr5