後藤正文&エンジニア古賀健一が目指す、人生の分岐点としてのスタジオ
後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)創立のNPO法人「アップルビネガー音楽支援機構」が、静岡県藤枝市に設立予定の音楽スタジオ「MUSIC inn Fujieda」。現在は建物周りの作業はほぼ完了し、来年の開業に向けて最終作業が進行している状況だ。その「MUSIC inn Fujieda」設立までを追う本連載の第4回となる今回は、後藤と「MUSIC inn Fujieda」の音響周りに深く関わっている古賀健一のインタビューをお届けする。都内に自身のスタジオXylomania Studioを構える古賀は、アジカンをはじめ多くのアーティストのエンジニアとして活躍すると同時に、映画音楽のミックスなども手がける辣腕。2020年には、Xylomania StudioをDolby Atmos規格の立体音響に対応したスタジオにリニューアルするなど、最新技術にも常に注目し、自身の音作りに反映させている。そんな古賀は後藤とはどんな関係性で、「MUSIC inn Fujieda」とどんな形で携わっているのか? インタビューは後藤と古賀の出会いのエピソードを聞くことから始まった。