ミスドの店員と巨大イカ! 特撮「パナギア」ツアー大団円

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1月26日、特撮の「『パナギアの恩恵』発売記念ツアー013」最終公演が東京・LIQUIDROOM ebisuで行われた。

特撮とは?

2000年に結成されたロックバンド。大槻ケンヂ(Vo / 筋肉少女帯)、NARASAKI(G / COALTAR OF THE DEEPERS)、三柴理(Key)、ARIMATSU(Dr)の4人で活動している。2000年2月にリリースした1stアルバム「爆誕」のレコ発ツアー終了後、初期メンバーの内田雄一郎(B / 筋肉少女帯)が脱退。2006年には大槻の筋肉少女帯への再加入を機に活動を休止する。その後2011年4月にライブツアー開催を突然発表し、同年6月にはアルバム「5年後の世界」を、2012年12月に7年ぶりのフルアルバム「パナギアの恩恵」をリリースした。2014年1月に大槻の小説「縫製人間ヌイグルマー」を原作とした映画「ヌイグルマーZ」が公開され、同作のオープニングテーマ、エンディングテーマ、劇中歌を担当した。2016年2月にバンド結成15周年を記念したアルバム「ウインカー」をリリースし、東京・赤坂BLITZで大槻の生誕50周年を祝した筋肉少女帯とのツーマンライブ「大槻ケンヂ 50th生誕祭!特撮」を開催した。2019年8月にライブ会場限定シングル「スリーストーリーズ」を発表。2020年にデビュー20周年を迎え、楽曲「オーバー・ザ・レインボー〜僕らは日常を取り戻す」「I wanna be your Muse」を配信。2021年5月に約5年3カ月ぶりのニューアルバム「エレクトリック ジェリーフィッシュ」を発表した。同月には埼玉、東京の3カ所でアルバムのリリースライブを開催する予定。

フロアを煽る大槻ケンヂとRIKIJI。  (C)中島たくみ

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特撮   (C)中島たくみ

特撮 (C)中島たくみ

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満員の観客であふれるLIQUIDROOM ebisu。大槻曰く「あと6枚チケットが売れればソールドアウトだった」。 (C)中島たくみ

満員の観客であふれるLIQUIDROOM ebisu。大槻曰く「あと6枚チケットが売れればソールドアウトだった」。 (C)中島たくみ

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オープニングSEの中、大槻ケンヂ(Vo)、NARASAKI(G)、三柴理(Key)、ARIMATSU(Dr)、そして昨年末発売のアルバム「パナギアの恩恵」に参加し、本ツアーにサポートメンバーとして帯同しているOBLIVION DUSTのRIKIJI(B)がステージに登場。SEがフェードアウトするや、ARIMATSUのカウントとともに「オム・ライズ」でライブの幕が切って落とされた。

2曲目「バーバレラ」後、大槻はなぜかウソ泣きをしつつ、森進一「冬のリヴィエラ」のモノマネを披露。1月20日の名古屋公演後、風邪をひき4日間寝込み、その間に交わした会話はミスタードーナツの店員とのポイントカードを巡るものだけだっただけに、大勢の観客を前にできた喜びを演出したかったという。そして「言うなればみんなは今日はミスドの店員だ!」とMCを締めくくると「くちびるはUFO」「GO GO! マリア」など「パナギアの恩恵」のナンバーを中心にセットリストを構成。「薔薇園 オブ ザ デッド」では先のMCを受け「押せ押せ! スタンプを押せ!」という大槻の煽りに応える“ミスドの店員”たちによる「スタンプ押せ ここにだ押せ すぐにだ押せ」の大合唱が繰り広げられた。

中盤戦は「『NHKスペシャル』で観たダイオウイカの目がすごかった」と盛り上がっていた大槻が、RIKIJIに「イカの目は見られるのに、オレの目は見てくれない」とボヤかれたというエピソードから始まるも、聴かせる展開に。国内屈指の楽器隊と、そのプレイを背に「タイムトランスポーター2『最終回 ジャンヌダルク護送指令・・放棄』」「桜の雨」「テレパシー」を高らかに歌う大槻に観客は魅了されていく。

ツアー各地でのステージを振り返るMCの終わりには大槻が「後半戦にいく前に発表2ついってみるか!」とシャウト。5月22日、東京・渋谷CLUB QUATTROで追加公演を行うこと、さらに自身の小説「縫製人間ヌイグルマー」が「片腕マシンガール」「電人ザボーガー」などで知られる井口昇監督、中川翔子主演で映画化されることをアナウンスし、そのままライブは佳境を迎えていく。RIKIJIがステージ最前線で観客を煽る「5年後の世界」、大槻と絶望少女達のパートを歌うフロアとが熱く掛けあう「林檎もぎれビーム!」といったアッパーチューンを連発。ヒップホップのように大槻がフローするミクスチャー系ナンバー「ケテルビー」で本編を終了させた。

アンコールは1人ステージに現れた三柴によるインストゥルメンタルナンバー「Arion~Hommage a Claude Debussy」からスタート。ほかのメンバーが合流し、MCを挟みつつ「ミルクと毛布」「13歳の刺客」「アベルカイン」を披露したのち「渋谷CLUB QUATTROまで、ひとまずおしまい!」「『パナギアの恩恵』ツアー、じゃあな!」と叫ぶ大槻とともにバンドが「じゃあな」をプレイすると、フロア全体が幸福感に包まれ、ツアー最終日の幕は閉じた。

「『パナギアの恩恵』発売記念ツアー013」セットリスト

01. オム・ライズ
02. バーバレラ
03. ヨギナクサレ
04. 薔薇園 オブ ザ デッド
05. くちびるはUFO
06. 文豪ボースカ
07. GO GO! マリア
08. 人として軸がぶれている
09. タイムトランスポーター2「最終回 ジャンヌダルク護送指令・・放棄」
10. 桜の雨
11. テレパシー
12. 戦え!ヌイグルマー
13. 綿いっぱいの愛を!
14. 5年後の世界
15. 林檎もぎれビーム!
16. ケテルビー
<アンコール>
17. Arion~Hommage a Claude Debussy
18. ミルクと毛布
19. 13歳の刺客 エピソード1
20. アベルカイン
21. じゃあな

「『パナギアの恩恵』発売記念ツアー013」追加公演

2013年5月22日(水)東京都 渋谷CLUB QUATTRO

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