「フジロック」に10万6000人が来場!山下達郎、Vaundy、Suchmos、RADWIMPSらが熱演

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Vampire Weekend、RADWIMPS、羊文学ら出演した3日目

3日目のWHITE STAGEのトップバッターを務めたのはMONO NO AWARE。彼らは2016年にROOKIE A GO-GOに出演し、投票の結果、その翌年のメインステージ出演権を勝ち取った。軽快なカッティングと弾むビートが夏空に似合う「井戸育ち」や歌詞に盛り込まれた早口言葉がスリリングな人気曲「かむかもしかもにどもかも!」といったキャッチーなナンバーはもちろん、代表曲「風の向きが変わって」も披露され、灼熱のWHITE STAGEはさらなる盛り上がりを見せる。ラストの「水が湧いた」では、玉置周啓(Vo, G)と加藤成順(G)の故郷・八丈島の八丈太鼓の奏者がステージに登場。そして「町はお祭り状態! お祭り状態!」という歌詞の通り、八丈太鼓の音色が祭りらしいグルーヴを生み出していく。さらに加藤が高らかに鳴らすイントロから八丈島の祭りには欠かせない高速「マイム・マイム」になだれ込むというニクい演出でMONO NO AWAREのステージは幕引きとなった。

昼のGREEN STAGEを盛り上げたのがCreepy Nuts。フジロックに出演するのは、なんと11年ぶりで、2014年に出演していたのはROOKIE A GO-GOのステージだ。11年の間に日本の音楽シーンのトップに上り詰めた彼らは、声出しを煽りながら近年のヒット曲を連発し、そのラップ&DJスキルを誇示。「Bling-Bang-Bang-Born」が始まれば、子供たちも飛び跳ねて大盛り上がりだ。ROOKIE A GO-GOでも披露した「合法的なトビ方ノススメ」でライブを締めくくったR-指定は「11年前より確実にブチ上げたと思うわ」と満足げに笑みを浮かべた。

kanekoayano

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カネコアヤノ率いるバンド・kanekoayanoは、夕方のRED MARQUEEに登場。明らかに人気が会場のキャパシティを上回っており、入り切らなかった来場者がワラワラと外にあふれかえる。そんな中、カネコたちは会場に入れようが入れまいが関係ないほどの爆音を辺り一帯に轟かせる。「石と蝶」をはじめとするバンド名義で発表した新曲たちに加えて、「アーケード」などの過去曲も凶暴なバンドアレンジで披露され、どこまでも届きそうなほどに伸びやかで力強いカネコの歌声が観客を貫いた。

RADWIMPS

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GREEN STAGEのトリ前を務めたのは今年メジャーデビュー20周年を迎えるRADWIMPS。フジロックに出演するのはコロナ禍により国内アーティストのみのラインナップとなった2021年以来であり、森瑞希(Dr)、エノマサフミ(Dr)に加えて白川詢(G)をサポートメンバーに迎えた新体制での初ライブとなった。黄昏時に現れた彼らは徐々に日が落ちていく中でファン歓喜の勢いあふれるナンバーを連投し、「セプテンバーさん」「三葉のテーマ」に続けて披露された「スパークル」では、観客のスマホのライトがすっかり暗くなった山中に満点の星空のような景色を作り出す。さらに「おしゃかしゃま」では各メンバーが衝動をぶつけ合うような激しいセッションを展開。爆発的な熱狂を生み出した彼らは、2021年のフジロックのために作ったという「SUMMER DAZE」でライブを締めくくり、深い余韻を残して去っていった。

羊文学(Photo by MOTO)

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MONO NO AWAREと同じく羊文学も2016年にROOKIE A GO-GOに出演し、2021年にはRED MARQUEE、2023年には昼のGREEN STAGE、そして今回WHITE STAGEのトリ前という注目度の高い時間帯のステージにたどり着いた。今年4月にはアメリカツアーを成功させ、9月にはアジアツアー、10月にはヨーロッパツアーも控えるなど、今や海外でも人気の羊文学。彼女たちはサポートにユナ(ex. CHAI)を迎えてトリ前のWHITE STAGEで1時間の熱演を繰り広げた。1曲目は「Addiction」。真っ赤に染め上げられたビジョンを背に塩塚モエカ(Vo, G)は客席をまっすぐに見据え、パワフルな歌声を届ける。塩塚と河西ゆりか(B)が向き合って演奏し始まった「Burning」では、骨太なサウンドと2人の巧みなコーラスワークがWHITE STAGEいっぱいに響き渡る。夏の情景を描いた初期ナンバー「絵日記」の披露は、ファンにはうれしいサプライズに。代表曲「more than words」で勢い付いた羊文学は「GO!!!」で会場をさらなる熱狂に導き、ラストの「OOPARTS」まで駆け抜けた。

Vampire Weekend

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最終日のヘッドライナーを務めたのは、3年ぶりにGREEN STAGEに帰還したVampire Weekend。バンド名が記された黒幕の前に登場したエズラ・クーニグ(Vo, G)、クリス・バイオ(B)、クリス・トムソン(Dr)は「Mansard Roof」の軽快なサウンドでGREEN STAGEの観客をさっそく踊らせる。エズラが最新アルバム「Only God Was Above Us」より、「Ice Cream Piano」をワンコーラス歌い微笑むと、黒幕が振り落とされ、背後にスタンバイしていた大所帯のバンドが現れた。Vampire Weekendが用意してきたセットリストは「Only God Was Above Us」の楽曲が中心。最新のVampire Weekendを多彩なライブアレンジで見せながらも、後半では「A-Punk」や「Harmony Hall」といった人気曲ももちろん届け、最後は「Hope」をじっくりと演奏して締めくくった。

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楊(やん) @yan_negimabeya

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