「劇場版 スメルズ ライク グリーン スピリット」は、
上映後に行われた挨拶には荒木、曽野、藤本、阿部、本作の音楽を担当した
ドラマの撮影は夏期に行われたそうで、「暑かったよね」と声をそろえて撮影の日々を振り返った出演者たち。曽野は「(現場が)廃校になった学校だったのでエアコンがなくて、みんなで汗を拭きながら。差し入れでアイスを買っていったりもしたんですけど、それも溶けちゃって」と説明する。そして「クランクインはオープニングの走るシーンだったんですけど、10本以上走ったんです。そのときに『この現場、ヤバい……!』と思いました」と笑い混じりに苦労話を明かし、これには澤田監督も「すみません!(笑)」と恐縮しきりだった。
追撮について聞かれると、「(ドラマから)半年くらい経って、作品に対して客観的になって、自分も少し大人になったことで、役の解像度を上げて演じることができたと思います」と語った曽野。自身の実際の学生時代について司会者から問われると「高校までは地元の三重にいたので、週末になると東京に通って。ずっと新幹線に乗っていた高校生活でしたね」と返す。「気になって、あとで新幹線での移動距離を計算してみたんです」と続けた彼は「世界3周半分新幹線に乗ってたみたいで。わからないけどすごいですよね」と、登壇者と観客の驚きを誘った。
また、中村は自身が手がけた音楽について「タイトルがNirvanaの名曲(『Smells Like Teen Spirit』)を呼び起こさせるものなので、グランジでいこうと。シアトルのグランジ感を意識しました。それが青春の感じ、この先何があるのかわからない感じにつながったかなと個人的には思っています」とコメント。そして今作について「私は男児として産まれました」と切り出すと「こうしてセクシュアリティを扱う作品が存在することで、観た方は帰り道でどう思ったのかを語り合ってくれると思うんです。語り合う場があるということは、当事者としてはありがたいんです。令和の今観たら苦しいような描写もあるけれど、これが数十年前のリアルでもあると思います。そのリアルを通して今どう感じるか、考えてもらえたら個人的にもありがたいなと思います」と自身の思いを伝えた。
そして、最後の挨拶では曽野が「セクシュアリティの問題も、田舎の狭い地域だからこそ起こる問題も、家族の問題も、劇中で描かれていることは気持ちをぐっと入れなければ見れない部分もあるけれど、(作品を通して)考えが変わったりもすると思うので、ぜひ観てほしいと思います」と、集まった観客へ向けて語りかけた。「劇場版 スメルズ ライク グリーン スピリット」は6月27日に全国公開される。
Faf @fafmeta
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