ヒトリエ10周年を締めくくるツアー、歌舞伎町でファイナル「11周年目もご贔屓に」

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ヒトリエの東名阪ツアー「HITORIE 10-NEN-SAI FINALE TOUR」の最終公演が、1月19日に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)で開催された。

ヒトリエ(撮影:西槇太一)

ヒトリエ(撮影:西槇太一)

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昨年メジャーデビュー10周年を迎え、初の東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)ワンマンライブや全国ツアーの開催、リーダー・wowakaがボーカルを務めた楽曲「NOTOK」のリリースなど、精力的な活動を続けてきたヒトリエ。今回のツアーはアニバーサリーイヤーの締めくくりとして行われ、バンドの軌跡を彩った数々の代表曲や未発表の新曲などが披露された。

インターネットから歌舞伎町をくぐり抜けて

ヒトリエ「HITORIE 10-NEN-SAI FINALE TOUR」Zepp Shinjuku(TOKYO)公演の様子。(撮影:西槇太一)

ヒトリエ「HITORIE 10-NEN-SAI FINALE TOUR」Zepp Shinjuku(TOKYO)公演の様子。(撮影:西槇太一)[拡大]

ツアーファイナルの会場となったZepp Shinjukuは1Fフロアをコの字型の2Fバルコニーが取り囲むという構成。フロアからもバルコニーからも熱い視線が注がれる中、シノダ(Vo, G)、イガラシ(B)、ゆーまお(Dr)がステージに登場し、「SisterJudy」「モンタージュガール」のトリッキーなアンサンブルでライブの火蓋を切った。1stミニアルバム「ルームシック・ガールズエスケープ」の楽曲を連投してあっという間に場内の熱気を高めたあとは昨年リリースしたシングル「オン・ザ・フロントライン」へ。哀切なメロディラインと、前方に進み出たイガラシが鳴らす力強いベース、ゆーまお(Dr)が鳴らす轟音の相乗効果でオーディエンスを酔わせた。

シノダ(Vo, G)(撮影:西槇太一)

シノダ(Vo, G)(撮影:西槇太一)[拡大]

シノダは「今回は新宿歌舞伎町。数々のホスト、ホス狂い、ぴえん……なんだのかんだのをくぐり抜けてインターネットからやってまいりました、我々ヒトリエです!」と、歌舞伎町のど真ん中という立地にちなんだ挨拶でファンを沸かせる。ミラーボールが輝く中、フロアからもバルコニーからも大合唱が起こった「ワールズエンド・ダンスホール」に続いては、本日1月22日リリースのニューアルバム「Friend Chord」から新曲「耽美歌」をひと足早く披露。ダウナーな音像が印象的なこの曲では「焼け落ちるミラーボール」という歌詞も登場し、直前まで輝いていたミラーボールの光の余韻を感じさせるようなひとときとなった。

「この場所にいないそいつの分まで見届けてほしい」

イガラシ(B)(撮影:西槇太一)

イガラシ(B)(撮影:西槇太一)[拡大]

「テノヒラ」「フユノ」の芳醇なサウンドを場内に満たしたあと、シノダは「皆さん新宿だからって、体がビビってるんじゃないですか? もっと軽快に踊ったり、跳んだり跳ねたりしてもいいんじゃないか?」と煽り、「daybreak seeker」を歌唱。Zepp Shinjuku全体を大きく揺らした。レーザー光線が激しく明滅する中で繰り広げられた「Selfy charm」のポップなサウンドに続いては、「Friend Chord」の収録曲「ネバーアンダースタンド」を披露。丁寧に紡がれる演奏と激しい口調の歌詞に、観客はじっと耳を澄ませて聞き入った。

ゆーまお(Dr)(撮影:西槇太一)

ゆーまお(Dr)(撮影:西槇太一)[拡大]

「アンノウン・マザーグース」でオーディエンスの力強い合唱が響いたあと、シノダはアニバーサリーイヤーの活動を振り返りつつ「ヒトリエというバンドはとても強いバンドになれたと思います」と自信を覗かせた。そして「今のヒトリエを見せたいやつがいて……去年もたくさんライブをやったけど、そいつは一度も現れませんでしたし、これからも現れないと思います。そいつがいない歴史のほうが長くなっていくと思います」と語る。そして「ぜひともあなたには、この場所にいないそいつの分まで見届けてほしい」とファンに呼びかけ、大きな拍手を浴びた。ここで披露されたのはリーダー・wowakaが残した「NOTOK」。3人はそれぞれの思いを表すように、情感のこもった演奏でオーディエンスを圧倒する。本編ラストは「イメージ」で締めくくられた。

再会を誓って届けられた「YUBIKIRI」

ヒトリエ「HITORIE 10-NEN-SAI FINALE TOUR」Zepp Shinjuku(TOKYO)公演の様子。(撮影:西槇太一)

ヒトリエ「HITORIE 10-NEN-SAI FINALE TOUR」Zepp Shinjuku(TOKYO)公演の様子。(撮影:西槇太一)[拡大]

アンコールではツアーグッズについてシノダとゆーまおがトークを繰り広げるが、途中でとある楽曲の同期音源が流れ始めるハプニングが起きてしまう。ゆーまおの発言をドラマチックに彩るかのような奇跡的なタイミングに、メンバーもファンも大爆笑。日頃クールなイガラシも「よかった、面白すぎる」と思わず笑顔に。シノダは「とんでもないファイナルになったな(笑)」と苦笑いを浮かべつつ、バンドを代表し「11周年目も何とぞヒトリエをご贔屓に、よろしくお願いします」と挨拶した。「センスレス・ワンダー」のあとは先ほど同期が聴こえてしまった「カラノワレモノ」が始まり、観客は笑顔になりつつジャンプを繰り返す。最後はシノダの「またお会いしましょう」という再会の約束の言葉とともに「YUBIKIRI」が届けられた。

今回披露された「耽美歌」「ネバーアンダースタンド」といった新曲も収録された「Friend Chord」は、ヒトリエのメジャーデビュー10周年を記念したアルバム。初回限定盤には日比谷野音ライブの映像を収めたBlu-rayも付属する。またヒトリエはアルバムを携え、3月より全国ツアー「Freaky Friendship Tour 2025」を開催する。

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セットリスト

ヒトリエ「HITORIE 10-NEN-SAI FINALE TOUR」2025年1月19日 Zepp Shinjuku(TOKYO)

01. SisterJudy
02. モンタージュガール
03. オン・ザ・フロントライン
04. ワンミーツハー
05. ワールズエンド・ダンスホール
06. 耽美歌
07. テノヒラ
08. フユノ
09. daybreak seeker
10. Selfy charm
11. ネバーアンダースタンド
12. ジャガーノート
13. 3分29秒
14. アンノウン・マザーグース
15. NOTOK
16. イメージ
<アンコール>
17. センスレス・ワンダー
18. カラノワレモノ
19. YUBIKIRI

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ヒトリエデビュー10周年を締めくくるツアー「HITORIE 10-NEN-SAI FINALE TOUR」東京公演ファイナルのライブレポート掲載

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