ベボガ！、グループ史上最大のピンチ乗り越えた5人体制ワンマン

ベボガ！が5月20日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEにてワンマンライブ「五月雨BigBanG! in 東京」を行った。

4月に日本コロムビアよりシングル「Ｂｅ！」でメジャーデビューを果たすも、5月に樋口彩がグループの活動を辞退して5人体制になったベボガ！。前日5月19日に行われた大阪・ESAKA MUSE公演「五月雨BigBanG! in 大阪」続き、渋谷duo MUSIC EXCHANGE公演で彼女たちは新体制でのパフォーマンスを披露し、アンコールを含む全15曲を届けてファンを楽しませた。

これまでのグループの歩みをまとめた映像の上映後、ベボガ！はステージ袖で「ベボベボベボベボガー！」というかけ声を叫んでから登場。ヒャダインこと前山田健一が作詞作曲を手がけた「Ｂｅ！」でライブをスタートさせ、イントロでは水沢心愛によるアカペラが会場に響きわたった。MCで自己紹介を終え、観客を煽った5人は「Ｂｅ！」のカップリング曲である「スーパー☆スター」、疾走感あふれるロックナンバー「4文字メロディー」、クリスマスソング「めんごっ!!～イブは色々あるのです～」を連続で披露。畳みかけるようなパフォーマンスで会場を盛り上げていった。

「ヒーローインタビュー」を歌ったベボガ！は、一旦ステージから退場。楽屋での会話がフロアに生中継される中、ぺろりん先生こと鹿目凛がデザインしたカラフルな衣装に着替えたメンバーはステージに戻り、「勝利の女神」「純情NAMIDAカタルシス」「ココロ×クロスゲーム」「泥だらけチャレンジャー」を立て続けに歌唱した。中盤のMCでは靴を履き替え忘れていたことに気付いた水沢が慌ててステージ袖に捌けたり、5人でテンション高くグッズを紹介したりしてファンを和ませる。その後「エピソード2U」「この恋、弾丸ライナー」で会場のボルテージを上昇させた彼女たちは、ESAKA MUSE公演で発表していた8月29日リリースの2ndシングル（タイトル未定）について改めて告知した。

鹿目の「皆さん、今年もベボガ！の夏に付いて来てくれますか!? そして一緒にかちとばしましょう！」という言葉を合図に、5人はキラーチューン「かちとばせ！栄光のレインボー」をパフォーマンス。さらに「私たちの気持ちを精一杯込めて歌うので聞いてください」というMCから「アカネスカイ」をマイクスタンドを使って熱唱し、ライブ本編を締めくくった。熱烈なアンコールに応えてステージに現れた彼女たちは、イントロでチアリーダーのポンポンを持って踊る「B.U.S.U-ぶす-」を届けたあと、この日2回目の「Ｂｅ！」を披露。歌い出しの水沢のパートを観客と合唱して会場を1つにした。

全15曲を歌い終えたベボガ！は、1人ひとりファンに向けて挨拶。葉月梨花は「6人でメジャーデビューしたかったし、今日という日も6人で迎えたかったというのが本当の気持ちで、私もみんなと一緒で全然受け入れられなくて。でもそれじゃダメだと思うし、今日こうしてみんなの顔を見れて“ベボガ史上最大のピンチ”は乗り越えられたのかなと思います」と声を震わせながら話し、三浜ありさは「5人になっちゃったけど、みんなにはベボガ！を好きでいてほしいです」と力強く語った。また水沢はボックスティッシュを抱えて涙を流しながら「5人になったときに解散したほうがいいんじゃないかなと思っちゃって。でも、応援してくれるファンの人たちのために続けたほうがいいと思ってがんばろうと決めました」と述べ、水戸しのぶは「メジャーデビューが決まって、やっとベボガ！が安定したと思ったときにこれが起こってしまって。本当は5人ではメジャーデビューしたくなくて、自分が抜けたら楽になるんじゃないかなと思ったんですよ」と胸の内を明かしつつ、「みんなにちょっとでも、これからもベボガ！を応援したいと思ってもらえたらうれしいです」とコメント。最後に鹿目は「みんなは終わっていくグループより進んでいくグループを応援したいと思うはずだから、私は絶対に立ち止まらないで進むし、これからも一緒にいてくれたらうれしいです。私は絶対に諦めないぞー！」と明るく語ってワンマンライブを締めくくった。