浦島坂田船、大盛況の春の宴でファン魅了「もっとみんなと触れ合いたい」

3月12日に東京・チームスマイル・豊洲PITにて、浦島坂田船のライブツアー「浦島坂田船 Spring Tour 2017 ～春の宴～」の東京公演が行われた。

「和」をコンセプトにしたこのツアーは、3月4日の大阪公演を皮切りに東名阪の3都市で計6公演が行われた。本稿では3月12日に行われた2回の東京公演のうち、昼公演の模様をお届けする。

定刻を迎え、和装に身を包んだ浦島坂田船の4人がステージに登場すると、会場内は割れんばかりの大歓声に包まれる。4人は息の合った振り付けと共に1曲目「海賊船～心の奪い手～」を歌唱。2曲目「千本桜」ではフロアから盛大なシンガロングが上がり、会場内はライブ序盤から異様な熱気に包まれた。あほの坂田が「皆さんテンション上げて付いてきてくれますか！」とシャウトしたあとには「虎視眈々」の歌唱へ。4人はその後も「ゴーストルール」「エイリアンエイリアン」と人気のVOCALOID曲のカバーを畳みかけ、ライブ序盤を一気に駆け抜けていった。

うらたぬきと志麻がステージから掃けると、坂田とセンラの2人で「フラジール」をデュエット。フロア中のペンライトが2人のイメージカラーである赤と黄色に灯る中、彼らは互いにアイコンタクトを取りながら力強い歌声を響かせた。その後はそれぞれのメンバーのソロコーナーへ。坂田はアコースティックギターを弾きながら「きみへ」を歌唱し、オーディエンスを魅了。志麻がソロでの「ドナーソング」歌唱中に感極まって涙ぐむと、フロアからは温かい声援が送られた。

ライブ中盤にはライブのコンセプトである「和」にちなんで4人が寿司職人の修業に挑戦した企画ものの映像が上映された。衣装を変えて再びステージに再集結した4人は、グループのオリジナル曲である「Pathfinders」「アイドルっぽい曲を作った。」を続けて歌い、フロアの熱気を上昇させていく。ツアーに帯同してきたバンドメンバーの紹介を経て、ライブは最終盤へ。うらたぬきは、浦島坂田船として最大規模の会場であるチームスマイル・豊洲PITに立てたことをファンに感謝し「もっともっと規模を大きくしていきたいし、もっとみんなとも触れ合いたい」と今後の活動への意気込みを明かした。本編最後の曲は「君まであと何メーター」。4人はステージ上に声援を送るファンの姿を目に焼き付けるようにフロアを見渡し、ライブ本編の幕を閉じた。

アンコールに応えて再登場した彼らはダンスチューン「太陽系デスコ」を歌って踊り、フロアを再びヒートアップさせた。MCではオーディエンスそれぞれがどこから来たのかを質問し、ファンとの交流を図る。彼らは「みんな一緒に叫んでくれ！」と呼びかけ、ラストナンバー「Shouter」を披露。4人が声を合わせて「Yeah」と叫ぶとフロアからも盛大なシャウトが上がり、「春の宴」は大盛況の中フィナーレを迎えた。