10月27日に神奈川・横浜アリーナにてイベント「TOWER RECORDS presents Bowline 2013」が開催された。
これはタワーレコード主催の新イベントで、毎回1組のアーティストがキュレーターを務め出演アーティストの選定や会場演出の企画を行うもの。1回目となる今回は
オープニングアクトのAIR SWELLが熱いライブで会場を温めると、続いて本編トップバッターのCROSSFAITHが登場。「行こうぜ、Bowline!」との掛け声から「We Are The Future」「Monolith」「Jagerbomb」と次々に楽曲を披露していく。「Countdown To Hell」では「全員半分に分かれろ!」とフロアを二分し、ウォールオブデスを発生させる。その後もコール&レスポンス、ジャンプなど観客を何度も煽り会場を熱狂させた。
次にステージに現れたのは10月23日に3rdアルバム「PANDORA」をリリースしたSiM。彼らが「KiLLiNG ME」でライブをスタートさせるとフロアはモッシュ、ダイブの嵐に。さらに「JACK. B」や「Amy」で会場の熱を上げていく。MCではMAH(Vo)がCDへの思い入れや、自分たちがなぜステージに立つのかといった話題を熱く語った。最後はレゲエパンクサウンドの「Blah Blah Blah」で観客を踊らせライブを終えた。
10-FEETが1曲目「JUNGLES」で重厚なサウンドを響かせると、フロアのあちこちでモッシュが始まる。最前列から最後列までのウエーブでスタートした「RIVER」では、サークルモッシュの巻き起こったフロアを見たTAKUMA(Vo, G)が「2階の人たちはスペースないかもしれないけど、その場で回って! すごい景色見せて!」と叫んだ。「天井が開きます!」とわかりやすい嘘をついたり、本日のキュレーター・MAN WITH A MISSIONのことを「陽気な犬たち」と呼ぶなどして笑いを誘ったMCのあとはラストスパート。バンドは「その向こうへ」「1sec.」で会場をさらに盛り上げステージをあとにした。
1曲目「恋のメガラバ」で会場のボルテージをさらに引き上げたのはマキシマム ザ ホルモン。MCではダイスケはん(キャーキャーうるさい方)の「今日のメンツ、ヤバいね! お金払ってでも観たいよね?」との発言に対してナヲ(ドラムと女声と姉)が「払ってるわ! みんな払ってるわ!」とツッコミを入れ観客の笑いを誘う。後半は新作「予襲復讐」に収録されている「便所サンダルダンス」「ビューティー殺シアム」「ロックお礼参り~3コードでおまえフルボッコ~」を立て続けに披露。彼らのパフォーマンスにオーディエンスがヘッドバンギング、ハンドクラップ、シンガロングで応え、横浜アリーナを揺らした。
次に登場したBRAHMANは1曲目「初期衝動」から「警醒」まで9曲をMCを挟まず一気に連投。「警醒」ではTOSHI-LOW(Vo)がフロアにダイブし、沸きあがる歓声に応えるように力強い歌声を響かせた。MCではTOSHI-LOWが息子との微笑ましいエピソードや、日本の今と未来についての話を語り「鼎の問」につなげる。最後は「ANSWER FOR...」をプレイし、全11曲を終えた。
続いてのアクトはKen Yokoyama。メンバー全員がアルパカの被り物を着用してステージに登場し、会場が笑いと歓声に包まれる中、バンドはそのままの姿で1曲目「Pressure」をプレイ。曲が終わると被り物を脱いで「How Many More Times」「This Is Your Land」などを次々と演奏し、フロアの熱狂に拍車をかける。ラストナンバー「Believer」では、横山がステージから降りてパフォーマンス。ケーブルが絡まってマイクスタンドが回転するというハプニングに見舞われると、アルパカの被り物を着用したBRAHMANのTOSHI-LOWが登場して観客を沸かせる。最後は横山とTOSHI-LOWがフロアにダイブし熱い抱擁を交わした。
そしてトリを務めたMAN WITH A MISSIONは初っ端から人気曲「FLY AGAIN」「TAKE WHAT U WANT」を投入し、観客を一気に熱狂させる。中盤には10-FEETのTAKUMAを呼び込み「database feat.TAKUMA」を披露。さらに「distance」「your way」を畳みかける。MCでは出演したアーティストおよび主催のタワーレコード、オーディエンスへの感謝を伝え「イツマデモ音楽ヲ愛シ続ケル皆様デイテクダサイ」と観客に語り掛けた。大歓声に迎えられたアンコールで彼らがアッパーなナンバー「1997」をプレイすると、会場は大盛り上がり。全8組、約8時間にわたって行われた「TOWER RECORDS presents Bowline 2013」は大盛況のうちにその幕を閉じた。
「TOWER RECORDS presents Bowline 2013」
2013年10月27日(日)@神奈川・横浜アリーナ セットリスト
AIR SWELL
01. No going back
02. Kick it Knock it!!
03. I will pay back
04. アンビヴァレンス
05. バッドボーイズ セレナーデ
CROSSFAITH
01. We Are The Future
02. Monolith
03. Jagerbomb
04. Countdown To Hell
05. Eclipse
06. OMEN
07. LEVIATHAN
SiM
01. KiLLiNG ME
02. JACK. B
03. Fall in Love With You
04. Amy
05. Rum
06. WHO'S NEXT(イントロ)
07. Blah Blah Blah
10-FEET
01. JUNGLES
02. RIVER
03. under the umber shine
04. goes on
05. シガードッグ
06. その向こうへ
07. 1sec.
マキシマム ザ ホルモン
01. 恋のメガラバ
02. 便所サンダルダンス
03. ビューティー殺シアム
04. ロックお礼参り~3コードでおまえフルボッコ~
05. ビキニ・スポーツ・ポンチン
06. 恋のスペルマ
BRAHMAN
01. 初期衝動
02. THE ONLY WAY
03. 賽の河原
04. 遠国
05. 汀に咲く
06. CHERRIES WERE MADE FOR EATING
07. BEYOND THE MOUNTAIN
08. SEE OFF
09. 警醒
10. 鼎の問
11. ANSWER FOR...
Ken Yokoyama
01. Pressure
02. How Many More Times
03. You And I, Against The World
04. Your Safe Rock
05. This Is Your Land
06. Ten Years From Now
07. Save Us
08. Walk
09. Punk Rock Dream
10. Let The Beat Carry On
11. Believer
MAN WITH A MISSION
01. FLY AGAIN
02. TAKE WHAT U WANT
03. Get Off of My Way
04. Wake Myself Again
05. database feat.TAKUMA
06. distance
07. your way
08. Emotions
<アンコール>
09. 1997
リンク
- Bowline 2013
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
音楽ナタリー @natalie_mu
MWAM、横山健、ホルモンら横アリを揺らした8時間 http://t.co/cifSP5oR7w