「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」10時間超ドキュメンタリーが17年ぶり上映、「国宝」原作者も観た

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全10時間46分に及ぶドキュメンタリー映画「歌舞伎役者 十三代目片岡仁左衛門」の日本国内では17年ぶりのリバイバル上映が決定。全6巻が5月16日から6月12日にかけて、東京・ポレポレ東中野で順次上映される。

十三代目片岡仁左衛門 ©彼方舎

十三代目片岡仁左衛門 ©彼方舎

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本作は、十五代目(当代)片岡仁左衛門の父であり、昭和後期から平成初期にかけて歌舞伎界を支えた名優・十三代目片岡仁左衛門の84歳から90歳までの姿を追ったドキュメンタリー。「寿曽我対面」「菅原伝授手習鑑」「恋飛脚大和往来」、そして最後の舞台となった「八陣守護城」などの姿はもちろん、豊富な芸談や稽古風景なども映し出す。

今回のリバイバルは十三代目仁左衛門の三十三回忌と監督を務めた羽田澄子の生誕100年にあわせたもの。その長尺ゆえに映画館での上映機会は限られており、ソフト化・オンライン配信もされていないため、貴重な機会となる。直近での全6巻の上映は、2018年に「ジャポニスム2018」公式企画としてフランス・パリで行われた。

映画「国宝」の原作者である吉田修一も、小説の執筆にあたって本作を鑑賞。DVDを貸し出した羽田に宛てて、「じっくりと撮影された稽古風景など、まるでその場で見学しているような臨場感でした」とメールを送っていたという。

「歌舞伎役者 十三代目片岡仁左衛門」全6巻の上映日程は以下の通り。

「歌舞伎役者 十三代目片岡仁左衛門」(全6巻)

2026年5月16日(土)~ 6月12日(金)東京都 ポレポレ東中野
料金:一般 2000円(1作品)/ 回数券7000円(5回分)※学生・シニア料金あり
※チケットは上映3日前より劇場窓口およびオンラインにて販売

第1巻「若鮎の巻」(102分)/ 第2巻「人と芸の巻 上」(94分)

2026年5月16日(土)~5月22日(金)

第3巻「人と芸の巻 中」(101分) / 第4巻「人と芸の巻 下」(105分)

2026年5月23日(土)~5月29日(金)

第5巻「孫右衛門の巻」(86分)/ 第6巻「登仙の巻」(158分)

2026年5月30日(土)~6月5日(金)

全6巻を日替わり上映

2026年6月6日(土)~6月12日(金)

吉田修一が羽田澄子に送ったメールより

羽田澄子様

この度は貴重な映像を貸していただき、心から感謝しております。
じっくりと撮影された稽古風景など、まるでその場で見学しているような臨場感でした。

実は、現在執筆中の「国宝」という作品にも目が不自由になる役者が登場しておりまして、とても参考になりました。「歌舞伎役者片岡仁左衛門」の中に映し出されていた、暖簾を揺らす風、嵯峨野の庭先で鳴くひぐらしの声、風鈴の音……きっとあれが目が不自由になった仁左衛門さんに見えていた美しい世界の姿なのだと思います。盲目の方が知る世界は暗黒ではなく、そこには三味線や鼓の音があり、鳥が鳴き、心地よい風が見える場所なのだろうと思います。

本当にありがとうございました。

吉田修一 拝

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「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」10時間超のドキュメンタリーが17年ぶりに映画館で上映

「国宝」原作者も観た
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