このたび明らかになったのは忠順の家族や、彼を支える人物を演じるキャスト陣。北村は忠順の父で旗本の名家を絶やさぬように務めを果たす小栗忠高(おぐりただたか)役、鈴木は忠順の母で小栗家にとって太陽のような存在である“くに”役に起用された。加えて上白石は忠順の妻でよき相談役となっていく“みち”役、岡部は忠順を遣米使節に抜擢する上司・井伊直弼(いいなおすけ)役を担当。大河ドラマの出演が2003年の「武蔵 MUSASHI」以来24年ぶりとなる中村は、忠順の恩師・安積艮斎(あさかごんさい)役に選ばれている。各キャラクターの詳細は後掲の通り。
制作統括の勝田夏子は「名手・安達奈緒子さんの脚本は、それぞれのキャラクターの多彩な顔に迫っていきます。手練(てだ)れのキャスト陣による重層的な人間ドラマに、どうぞご期待ください」とコメントした。
「逆賊の幕臣」は2026年夏にクランクイン予定。2027年1月よりNHKで放送される。演出は西村武五郎、末永創、川上剛、田中諭らが担う。
小栗忠高役:北村有起哉
大河ドラマ出演歴
第44作「義経」(2005年)五足役
第50作「江~姫たちの戦国~」(2011年)豊臣秀次役
第52作「八重の桜」(2013年)秋月悌次郎役
第57作「西郷どん」(2018年)大山格之助役
役柄
江戸幕府の「文政(ぶんせい)の三傑」と称えられ、外交や経済にたけた敏腕旗本・中川忠英(ただてる)の四男として生まれる。家督を継がない身ゆえ、中川家と付き合いのあった小栗家の婿養子となった。小栗家は、徳川家の中でも古参の家臣として「又一」の名を代々継承する旗本の名家。その誉れを絶やさぬよう、忠高は温厚かつ実直に当主の務めを果たす。跡取りの忠順には、儒学者の安積艮斎に学ばせ、「型から外れるな」と教育する。しかしその心の内には、中川の父より受け継いだある思いを秘めていた……。
くに役:鈴木京香
大河ドラマ出演歴
第28作「翔ぶが如く」(1990年)和宮役
第32作「炎立つ」(1993~1994年)菜香役
第39作「葵 徳川三代」(2000年)細川ガラシャ役
第43作「新選組!」(2004年)お梅役
第55作「真田丸」(2016年)北政所役
第61作「鎌倉殿の13人」(2022年)丹後局役
役柄
小栗家十一代当主・忠高の妻であり、忠順の母。小栗家に生まれ育った家付き娘として、家を守る意識が誰よりも強い。婿養子の忠高が地味で穏やかな一方、くには歯に衣着せぬ物言いで家内を取りしきる。先祖が神君家康公(しんくんいえやすこう)に「またお前が一番槍か」とほめられ賜った「又一」の名の重みについて、毎年変わらぬ熱量で忠順や家臣たちに話して聞かせる。強く明るくたくましく、小栗家の太陽のような存在。やがて戊辰戦争が始まり、隠遁先の上州に忠順を狙う追っ手が迫る時、この母が最後まで家を守り抜く。
みち役:上白石萌音
大河ドラマ出演歴
第50作「江~姫たちの戦国~」(2011年)徳川和子役
第57作「西郷どん」(2018年)西郷清役
第60作「青天を衝け」」(2021年)篤君(天璋院)役
役柄
播磨国(はりまのくに)・林田藩の八代藩主、建部政醇(たけべまさあつ)の娘として江戸に生まれ育つ。珍しい物や道具を好む父の影響か、その形や寸法、由緒などを記録し、家計の帳簿をみずから好んでつけ、量距尺(りょうきょしゃく)と呼ばれる物差しを持ち歩く、今で言うオタク。親同士の取り決めで小栗家に嫁ぐが、同じく記録魔で道具好きの忠順とすっかり意気投合。人の顔色が読めず、感情表現の苦手な夫のよき相談役となっていく。気位の高い義母・くににも物おじせず、さっぱりした性格だが、なかなか子供には恵まれず、妻としてひそかに思い悩む。
井伊直弼役:岡部たかし
大河ドラマ出演歴
第49作「龍馬伝」(2010年)
第52作「八重の桜」(2013年)
第55作「真田丸」(2016年)大井政吉役
第57作「西郷どん」(2018年)林玖十郎役
第60作「青天を衝け」(2021年)大倉喜八郎役
役柄
彦根藩十一代藩主、井伊直中(なおなか)の十四男として誕生。跡継ぎの〈予備〉として生きる自身の屋敷を「埋木舎(うもれぎのや)」と名付け、禅、和歌や国学、居合に兵学、茶の湯など文武諸芸を磨いた。36歳で急転直下、十三代藩主に就任。幕政に意見できる「溜間詰(たまりのまづめ)」大名の筆頭となった。ペリー来航時には、大名の多くが鎖国を主張するなかで富国強兵のための開国を主張する。交易拒絶の攘夷派の勢いが増すなかで大老に就任すると、朝廷の許可を得ずにアメリカとの通商条約を締結。小栗忠順を遣米使節に抜擢する。
安積艮斎役:中村雅俊
大河ドラマ出演歴
第15作「花神」(1977年)高杉晋作役
第19作「おんな太閤記」(1981年)豊臣秀長役
第23作「春の波濤」(1985年)川上音二郎役
第27作「春日局」(1989年)徳川秀忠役
第42作「武蔵 MUSASHI」(2003年)真田幸村役
役柄
陸奥国郡山にある安積国造(あさかくにつこ)神社の三男として生まれるが、若くして江戸に学び、儒学者として私塾を構える。縁あって小栗忠高と交流を深め、息子の忠順も艮斎に学んだ。ペリー来航より5年も前、西洋列強による侵略の危険性を説いた「洋外紀略(ようがいきりゃく)」を著し、その先見性に惹かれて吉田松陰など若き知識人が塾に殺到。やがて幕府の昌平坂(しょうへいざか)学問所の教授に抜擢され、当代随一の学者となる。ペリー来航時には、漢文で書かれたアメリカの国書翻訳も担当。気さくで柔和な人柄だが、過去にある古傷を抱えている。
勝田夏子(制作統括)コメント
今回、主演の松坂桃李さん、そしてライバル・勝海舟役の大沢たかおさんに続き、すばらしい実力派キャストの皆さんを発表できることを大変うれしく思っております。
一見穏やかながら裏に秘密を抱える父・忠高役の北村有起哉さん。変幻自在の演技力で、その二面性を鮮やかに表現してくださるはずです。誇り高き武家の母・くにを演じるのは鈴木京香さん。明るさとたくましさの中にある繊細な母心や、凛とした覚悟を演じきってくださることでしょう。ちょっとオタクな妻・みちは上白石萌音さん。柔らかさと芯の強さ、知性と品格を兼ね備えたその魅力は、まさにハマり役。義母のくにとのシスターフッドもお楽しみに。さらに、幕府で小栗を引き上げる井伊直弼には岡部たかしさん。連続テレビ小説「ばけばけ」とは打って変わったシビアかつシリアスなお芝居で、じっくり魅せて頂きます。そして小栗の儒学の師・安積艮斎に中村雅俊さん、実に24年ぶりの大河ドラマご出演です。人のいい人格者と思いきや、意外な過去に苦しむ知の巨人の貫禄と揺らぎが見どころです。
名手・安達奈緒子さんの脚本は、それぞれのキャラクターの多彩な顔に迫っていきます。手練れのキャスト陣による重層的な人間ドラマに、どうぞご期待ください。
大河ドラマ「逆賊の幕臣」番組情報
放送時期
2027年1月~
制作スケジュール
2026年夏 クランクイン予定
スタッフ・キャスト
作:安達奈緒子
演出:西村武五郎 / 末永創 / 川上剛 / 田中諭 ほか
出演:松坂桃李 / 大沢たかお / 北村有起哉 / 鈴木京香 / 上白石萌音 / 岡部たかし / 中村雅俊 ほか
北村有起哉の映画作品
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のり🍋🐈 @charmy915
ここの役柄を見ると「今で言うオタク」「夫の良き相談役」「さっぱりした性格」だって🤭楽しみ〜✨ https://t.co/IGzU8ZYy0G