作家、画家、音楽家、建築家など、多岐にわたる活動を行う
1978年生まれの坂口は、路上生活者の家を撮影した写真集「0円ハウス」や、政府や国家のあり方を問い直した「独立国家のつくりかた」などの著書で知られる。東日本大震災での政府の対応に不信感を覚えた坂口は、故郷・熊本に戻り“新政府”樹立を宣言。新政府初代内閣総理大臣を名乗り、拠点“ゼロセンター”にて避難者の受け入れなどを実施した。2012年より自身の電話番号を公開し、希死念慮を持つ人々からの電話相談“いのっちの電話”を続けている。また、躁鬱病の当事者であることを公言している。
本作は監督を務めた
小宮は「坂口恭平を撮るのは自分でいいのか、なぜ坂口恭平を撮っているのか。自問自答は未だに尽きませんが、図らずも坂口さんが根源的な“さびしさ”と初めて向き合う過程を記録させていただきました。そして、坂口さんにとっての創作活動は、彼自身、そして現代社会を生きる我々の“さびしさ”とも切り離せないものでもあるということを少しずつ知っていきました」とコメントしている。
映画「TRUE KYOHEI SAKAGUCHI SHOW 坂口恭平生活」予告編
小宮雄貴 コメント
ドキュメンタリーを志したばかりの自分が、初めて向き合った被写体が坂口恭平さんでした。思いのままに歌を歌い、パステル画を描き、死にたい人々に生きのびるための言葉を投げかける。そんな坂口さんの生活に、無我夢中にカメラを向け続け、やがて鬱が訪れると、また会える日が来るのを祈るように待ちました。坂口恭平を撮るのは自分でいいのか、なぜ坂口恭平を撮っているのか。自問自答は未だに尽きませんが、図らずも坂口さんが根源的な“さびしさ”と初めて向き合う過程を記録させていただきました。そして、坂口さんにとっての創作活動は、彼自身、そして現代社会を生きる我々の“さびしさ”とも切り離せないものでもあるということを少しずつ知っていきました。時に深い鬱に潜り、死にたい気持ちに耐えながら、変化を恐れず自らと向き合い続ける坂口恭平の生活は、今ここで生きているという忘れがちな奇跡を思い出させてくれます。
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