中国ドラマ「安寧録~海棠に降る光~」(原題「錦繡安寧」)のDVD発売と配信を記念して、
宋代の名家を舞台とした本作は、“偽兄妹”が互いを利用しつつも惹かれ合う姿を描いたロマンス時代劇。父の悪賢い側室にいわれのない罪を着せられ、嫡女でありながら別邸で育った羅宜寧(ルオ・イーニン)は、本邸のある都を訪れる道中、危険な目に遭ったところを覆面の男に助けられる。その正体は彼女の異母兄に当たる羅慎遠(ルオ・シェンユエン)。祖母から、羅慎遠が父に嫌われ族譜にも載せてもらえない存在だと聞いた彼女は、彼に恩返ししようと考える。一方、羅慎遠は師匠の汚名をすすぐ証拠を手に入れるために隠密行動をしていた。そんな中、羅宜寧は、体が弱った祖母のために本邸にとどまることを決意。母の死、そして自身が別邸に追いやられた過去の真相をひそかに調べていく。「玉骨遥(ぎょっこつよう)」のレン・ミンが羅宜寧を演じ、その異母兄とされる羅慎遠に「長相思(ちょうそうし)」のジャン・ワンイーが扮した。
レン・ミンは羅慎遠の人物像に話が及ぶと「2歳の虎みたいな感じです。見た目はすごく威勢があって強そうだけど、実はとても心が温かくて、少しだけ傷付くことを怖がっているところがあるんです。だから、自分を守るためにクールな殻をまとってるんです」と分析。ジャン・ワンイーは「まとめ方がすばらしい。これから誰かに『羅慎遠ってどんな人物ですか?』と聞かれたら、レン・ミンの今の総括をそのまま引用します」を伝える。
「長相思(ちょうそうし)」にて、ヒロイン・小夭の従兄で彼女にひそかに思いを寄せる西炎瑲玹(せいえんそうげん)を演じ、「安寧録」と同様“兄役”を務めたジャン・ワンイー。中国の視聴者は「背徳博士(妹を愛する背徳のプロ)」と呼んでいるそうで、ジャン・ワンイーは「何度も演じることで慣れてきて、それらしく演じられています」と語る。本作の現場では、魅力的で合理的な要素をキャラクターやストーリーに加える方法を監督とともに現場で考えたという。「例えば、原作では2人の甘いシーンが比較的遅くにくるんですが、監督と話し合って、少し前倒ししてもいいんじゃないかと提案しました。多くのシーン、例えばベッドの上で羅宜寧が羅慎遠にお菓子を食べさせるシーンなども、現場で即興で『これを加えよう』と言って、道具やセットなども使えるものを追加していったんです」と明かした。
レン・ミンはそんなジャン・ワンイーとの共演を振り返り「『事前に作り込まないでいい』と言ってくれるので、自由に自分のやりたいようにアドリブを入れさせてもらえるんです。そういうときはだいたい、予想もしてなかったうれしい効果が生まれたりしますね」と述べ、「例えば『出ていけ』っていうシーン」「もう少しでキスしそうなところに、外から誰かが入ってくる設定で……」と思い返す。ジャン・ワンイーは「ああ、あの『出ていけ』ね」「それ以上は言っちゃダメだ。ただキーワードは『出ていけ』です」と期待を煽る。
本作で、初めて「宅斗ドラマ(家族内での権力争いが描かれるドラマ)」に出演したというレン・ミン。「羅宜寧というキャラクターは、勇気と知恵を持ち合わせている人物だと思います。序盤のエピソードでも、商売への考え方や、誰かに依存しない独立した精神などがすでに描かれていて、私自身も学ぶところが多かったです」と述べ、「こんなに勇敢で賢いキャラクターを演じるのは初めてでした。今までの役は、どちらかというと活発でかわいらしいか、悲劇的なキャラクターが多かったんです。実際、このドラマでは涙を流すシーンは少なく、むしろ策略や計略が多かったです」と伝えた。
インタビュー中には、2人が「安寧録」を視聴者にアピールする場面も。レン・ミンは「みんなで力を合わせて心を込めて作った作品です。撮影中も、脚本家や監督、キャストと一緒に、どうすればもっと面白くなるかを常に考えながら進めていました。観客が私たちの作品を気に入ってくれることをとても期待しています」と口にする。ジャン・ワンイーは「『安寧録』はとても温かくて、観ていてリラックスできる作品ですし、心を込めて作られた時代劇です。それに、とても現実味がある物語です。みんなが応援してくれることを願っています」と呼びかけた。
2度目の共演ではどんなジャンルをやりたいか?という質問が飛ぶと「違う時代設定の作品がよい」と答えた2人。視聴者が希望しているのは、民国時代のバッドエンドの物語だそうだが、レン・ミンは「本当にバッドエンドだったら、みんな耐えられますかね?」と心配する。ジャン・ワンイーが「今はすでに『悲傷逆流成河(悲しみが逆流して川になる)』状態なのに、次は『悲傷逆流成海(悲しみが逆流して海になる状態)』かもね」と言うと、レン・ミンは「あはは! うまいこと言う!」と笑った。
中国ドラマ「安寧録~海棠に降る光~」は明日12月15日12時よりU-NEXTで独占配信。
中国ドラマ「安寧録~海棠に降る光~」DVD情報
DVD-BOX1~2 販売中
DVD-BOX3 2026年1月14日(水)発売
レンタルDVD 1巻~10巻 レンタル中
レンタルDVD 11巻~20巻 2026年1月7日(水)レンタル開始
原題:錦繍安寧
英題:The Rise of Ning
※全40話
キャスト・スタッフ情報
原作:聞檀「首輔养成手册」
演出:マイ・グアンジー(麦貫之)
脚本:モー・イェンシャン(莫言殤)、チュー・チー(朱琪)、チウ・ティン(邱婷)
出演:ジャン・ワンイー(張晩意)、レン・ミン(任敏)、ツーシャー(此沙)、チャン・ヤオ(張瑶)、ルー・ファンシェン(芦芳生)ほか
中国ドラマ「安寧録~海棠に降る光~」予告編
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S T E V E 🪂 @SWEETSTEVE1040
@eiga_natalie 作品やキャラクターを俳優自身が分析して語っているのが興味深いですね。
ジャン・ワンイー演じる羅慎遠の人物像を知った上で観ると、物語への没入感がさらに高まりそうです。U-NEXT配信が楽しみです。