第77回カンヌ国際映画祭の監督週間に選出された映画「Eephus(原題)」が、「さよならはスローボールで」の邦題で10月17日に東京・新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開されることが決定。あわせてティザーポスタービジュアル、特報、場面写真が解禁された。
本作の舞台は、地元で長く愛されてきた野球場“ソルジャーズ・フィールド”。中学校建設のためもうすぐ取り壊されることが決まっている。劇中では、この球場で毎週末のように過ごしてきた草野球チームの面々が集まり、それぞれ言葉にできない思いを抱えながら“最後の試合”を行う様子が描かれる。キース・ウィリアム・リチャーズ、クリフ・ブレイクのほか、MLBのボストン・レッドソックスやモントリオール・エクスポズ(現ワシントン・ナショナルズ)でプレーした左腕投手ビル・“スペースマン”・リーらが出演。ドキュメンタリー映画監督の
監督は、本作が長編デビューとなった撮影監督出身のカーソン・ランドが務めた。制作は米ロサンゼルスを拠点にインディペンデント映画界を牽引する若手クリエイター集団オムネス・フィルムズが担当している。このたびYouTubeで公開された映像には、試合前の緊張感が漂う冒頭から一転、バットを振った勢いで転けてしまう打者の姿や、ベンチにいる選手たちが「夕陽の中で盗塁するデブほど美しいものはないね」と話すシーンなどが映し出された。なお原題の「Eephus」は山なりのスローボール(eephus pitch)から来ている。
「さよならはスローボールで」の配給はトランスフォーマーが担う。
矢田部吉彦 @yoshiyatabe
2024年のカンヌで観た最良の作品の1本であった『Eephus』が『さよならはスローボールで』の邦題で公開決定のニュース!おっさんたちが閉鎖が決まったグラウンドで最後の草野球に臨み、ダラダラと野球をしているだけの超絶美しい作品。公開嬉しい!! https://t.co/iPanGpWVwv